INVENTION RECORD

発明、開発した技術について、着眼点や課題解決等の観点を踏まえてご案内します。
(※産学連携テーマは情報が非公開になる場合がありますので、ご容赦ください)

1989年 MS-DOS<=>Appleマッキントッシュをピアツーピア接続する擬似LAN「XIN/XOUT」の開発
1990年 MS-DOS<=>Appleマッキントッシュをピアツーピア接続する擬似LAN「XIN/XOUT II」の開発

インターネットはまだ研究の存在であり、Ether-netすら日本では普及していない時代。ハードディスクは黎明期で、容量20MBの物が販売を開始したところ。日本市場はNEC製のPC9801(MS-DOS機)が主流で、パソコンの記憶装置が5”フロッピーディスクの2基がカタカタ音を立てて動いていて…。その頃、ようやくAppleマッキントッシュ製も日本市場で普及し始めたのですが、スティーブ・ジョブス氏のデザイン優先、初物食いが仇をなして、MS-DOS(Windowsの前身)のPC9801の5″とMacの3.5″のフロッピーしかないAppleマッキントッシュ製ではまったく互換性がない。つまり実用的にはフロッピーでのデータ交換ができない状態。この製品はApple社の排他性から生まれた隙間製品とも思えるものだった。とは言うものの、PC9801とMacとの間でデータ交換を行いたい。2機種のパソコンを通信用ケーブルで接続して、データ通信できれば良いのではないか!?そういうコンセプトから開発、制作したのが「XIN/XOUT」。

当時、オフィスでは業務用にMS-DOS搭載のPC9801が普及していたが、伝票や文章作成など、単純な文字ベースの処理はできたが、画像の解像度が低く、DTPすなわち、イラストデザインでは不向きなもの(どれくらい単純化されているかいうと文字は1倍と2倍角のみ、画像は16色までという体)で、活用できないモノ。解像度を必要としたマニュアル作成、印刷物など、イラスト・デザイン業界では急速にAppleマッキントッシュ製が普及し始め、OA用途でPC9801、印刷、イラスト、デザイン用途ではMacと住み分けする形で使われるようになった。つまり気の利いた事務処理などのオフィス業務ではPC9801、ビジュアルを要する印刷向けデザインではMacが共存する状況になった。

では両者でデータのやり取りをどうするか?・・・実用的には手段がなかったわけです…。

多くの顧客にとっては、PC9801から吐き出された5″フロッピーディスクによるデータ渡しが都合が良い。印刷物を作成するイラスト・デザイン会社ではMacが都合良い。PC9801に3.5″フロッピーディスク装置を接続すれば良いと思うところですが、Macではフロッピーのフォーマットが独自仕様のもので、PC9801とは互換性がない。簡単に言えば、フロッピーディスクで常識的にメディアコンバートは不可能な状態でした。厳密にはMacのスーパードライブというフロッピーディスク装置を使用すると3.5″MS-DOSフォーマット3.5″Macフォーマットの変換が出来るのですが、このスーパードライブ、価格は10万円近くして気軽に買える物ではなかった。またMacはその解像度を表現するにはハードディスクがないと動かない。つまりフロッピーに収まらない、入らないデータ処理が苦手だった。このような課題、情報処理の問題を解決するために擬似LAN「XIN/XOUT」を開発、制作。「XIN/XOUT」は2機種のPCをケーブルで接続すればディスク装置の内容を自由に転送できるソフトウェアとして実現。このソフトは大きな需要がありました。

このソフトウェア開発は次のテクノロジーを模索するために動員し、最高速度38400bpsを実現した記憶がある。通信速度は同機種間では更に速くできるが、NEC、IBM、Appleのそれぞれを指定できる速度となると、38400bps以上では共通する速度がないという問題があり、この現象から開発の研究へ舵をきった。

  • ・MS-DOS上のC言語でアプリ層を作る。
  • ・PC9801が採用しているインテルi8086用のアセンブラ。

MS-DOSの標準機能は通信機能が極端に遅いため、ハードウェアを直接制御する必要がある。

  • ・マッキントッシュ上のC言語でアプリ層を作る。
  • ・マッキントッシュが採用しているモトローラ MC68000用のアセンブラ。

MS-DOS同様、標準機能では通信機能が極端に遅いため、ハードウェアを直接制御する必要がある。

MS-DOSとマッキントッシュでは何もかも違う…。2つの異なるコンピュータのプログラミング、加えてアセンブラで組む必要があり、2倍、2倍に合せて4倍の手間隙かかってしまって…。互換性がないというのはなんとも罪であるとつくづく感じる開発でした。

解決した技術的問題点。アメリカ製のコンピュータの落とし穴。

マッキントッシュにせよ、IBM-PCにせよ、共通する欠点がある。当時のパソコンはRS232Cというデータ通信方式が主流だった。パソコン本体には拡張用コネクタとして、プリンタ用と電話回線に繋ぐデータ通信用のコネクタがある。マッキントッシュではRS232Cと互換性のあるRS422というのを採用していた。この通信機構、単体では問題なく動く。しかしデータ通信しながらディスクに書き込みをすると、通信データが消えてなくなる。つまり通信の受信データをディスクに保存すると、後続の通信データが櫛が欠けるように消えていく。結論を言うとデータ通信の現実的な総合テストをしていない。この現象はIBM-PCで発見し、ヤレヤレと思った矢先、マッキントッシュでも同様であったため、あぁこれがアメリカ人の気質なのかと嘆息した。IT先進国のアメリカと言えども、良く観ると細部が雑に見える。後日、Apple社のソフト開発は多くが英国で行っていると聞いて、納得した次第だった。

解決した技術的問題点。日本製のコンピュータの落とし穴。

通信ポートのデータ消失問題はNEC製PC9801では発生しない。ところがMS-DOSがサポートする通信速度が、確か9600BPSか19200BPS(BPSは1秒間に通信できるビット数、単純には1/10にした値がバイト数と考えてもらえば良い)。例えば9600BPSを指定しても実際には2400~4800BPSしか速度が出ない。総合テストをしっかりやっているのだと思う…だけど速度は指定した値の半分しか出ない。通信用LSIを直接制御すれば38400~57600BPSの速度がスルスルと出る。なんというのか、プログラム1行1行を考えて作っているか否か、いささか疑問を感じる。こういう所が日本人にも詰めの甘さを感じた。

アップグレード改良版の擬似LAN「XIN/XOUT II」の制作。

「XIN/XOUT」の改良版のソフトウェア。前作は当時、一般的であったコマンドライン形式であった。与えられた開発期間は1ヶ月程度。開発工数を考えると手一杯の期間だった。しかしGUIに成れたマッキントッシュユーザにはその形式が辛いということで、GUI化したのが本ソフト。マッキントッシュ用の「Lightspeed C」はC++というか、C++的という過渡期C++を装備していた。これを使いGUIアプリを実装したもの。これが電机本舗で作った最初のGUIソフトとして誕生した。

1992年 マッキントッシュ用パソコン通信ソフト「Revolver」の開発。

パソコン通信、いわゆるBBSが普及し始めたが、ソフトが揃っていないマッキントッシュではきちんとした通信ソフトがなかった。この状況に一計を案じて開発したもの。

技術的には2つの機能を実装した。
  • XIN/XOUT」で培った通信技術を利用。
  • BBSはキーボードでの操作が常識であるが、マッキントッシュらしくないという思考。

画面に表示した文字列をマウスでダブルクリックすると、画面上の文字列を意味、解釈をしてキーボード入力する仕掛けとして実装。これでマッキントッシュらしくなる。

次のような具合だ。
  • ———BBSのメニュー——-
  • 1.書き込みをする
  • 2.上の階層に戻る
  • 3. ・・・・

ユーザは数字を入力してメニューを選ぶのだが、「Revolver」では「1.書き込みをする」をマウスでダブルクリックすると、文字列から「1」を切り出して、相手に送信するようにした。後から思うにHTMLのリンクをパソコン通信で擬似的に実現したものであった。

このソフトはアスキーログイン編集部からの要望でパッケージソフトとは別に「Macでパソコン通信Revolverとしてソフト添付の書籍としても販売に至っている。

Revolverはバージョンアップを続け、後日、次の機能を実装した。
  • 1. FAXの送受信機能。
  • 2. Appleが提唱したQuickDraw GXに対応。

1995年 Windows95<=>Appleマッキントッシュをピアツーピア接続する擬似LAN「XIN/XOUT III」の開発。
1995年 Appleコンピュータに「DataPot変換ライブラリ」/漢字Talk7.5(MacOS7.5)に標準バンドル向け開発。

マイクロソフトのベストセラーOSである「MS-DOS」が終了して、後継となる“Windows95の時代”が到来した。Windows95に対応するアップグレード改良版「XIN/XOUT IIIを手掛けた。

そんなある日、Apple社から連絡があった。近く発売する新OS「MacOS7.5」で新しい機能を追加したいという。内容は任意のアプリがファイルへアクセスすると、その間に介在するというもの。一般のアプリとドライバソフトの中間に位置するものだ。Apple社は弊社(Apple系)の開発会社を探し、関連技術を備えた企業が“電机本舗だけだった”と説明し、ぜひ提携したい、という白羽の矢が飛んできた―!。その依頼は日本国内向けに新機能を活用したソフトを作って欲しいというオファーだった。

開発期間はわずか2ヶ月。仕様書も朝令暮改(ちょうれいぼかい)で間違いも多く、仕様書通りに作るとOSがクラッシュしてしまう。確か、サンプルプログラムも動かなかったように記憶している…。

そんな依頼で開発は難航を極めたが、サンプルプログラムのソースコード(テキスト形式の設計図)を観ていると、致命的な記述ミスを見つけた!このミスは当然のようにマッキントッシュがクラッシュする性質のもので、動くわけがない。どうやらサンプルプログラムをテストしていないのか…と問合せしたところ、どうやらApple社内では偶然、動いていたものらしい…。ミスを手直すとサンプルがスルスルと動き始めた。作動するサンプルを手に入れば、後は簡単。機能を追加していけばよい。このソフトウェアは漢字Talk7.5(MacOS7.5)の出荷分をライセンス制の契約で提供することに至った。

1997年 Appleマッキントッシュ用メモリ編集ソフト「携帯ほいほいVer.1」の開発。
1998年 Windows用メモリ編集ソフト「携帯ほいほいVer.1」の開発。

当時は携帯電話の普及期だった。従来の自動車電話と言われた弁当箱サイズだったものが、生産技術の向上により、精密部品の小型化、軽量化、縮小化などが実現、ポケットに入るサイズとなり、性能も飛躍的に向上した。この結果、爆発的に携帯電話が普及するに違いない。携帯電話を国民1人に対して1台、いやそれ以上の台数を所持する時代が間違いなく到来する…。だが、その携帯電話の電話帳機能は全て、手入力を前提としていた…。パソコン上で入力した住所録をそのまま携帯電話に流用できれば…!また携帯電話を紛失した時や故障した際に電話帳がバックアップできていれば良いのでは…!など、模索することが多く、携帯電話の使い勝手は劇的に向上するはずと確信した。このような観点から携帯電話とパソコンとのデータ通信を実現するソフトウェアとして、「携帯ほいほい」を開発

解決した技術的問題点。日本社会の問題点とは…その1。

携帯電話の主流はNTT社(後に移動体通信を経て、現在のNTTドコモに分社)が開発したPDC方式だった。PCと接続するコネクタは存在する。このコネクタはデータ通信で、一般的なRS232Cという仕様で通信。RS232Cは一般的に10ビットで転送するもの。

  • 1: 通信の開始を示すスタートビット
  • 2~9: 8ビットの通信データ
  • 10: 通信の終了を示すストップビット

通信データは合計8ビットとして、まるまるデータとして利用するか、7ビットとして余った1ビットを通信エラー検出に当てる仕様になっていました。PDCではデータ長8ビット、通信エラー検出に1ビット、合計9ビットなっていた。よく言えば通信LSIが偶然備えた冗長性、悪く言えば、LSIのバグの設計ミスを使用していたもの。通信LSIは当時Intelの8051、ナショナルセミコンダクター社の16550など複数存在したが、いかんせんイレギュラーな仕様のため、LSIによっては動かなくても当然という状況。ちなみにマッキントッシュは16550を採用していたと記憶するが、テストをしてみないと動くか、どうかは判らない状態だった。

解決した技術的問題点。日本社会の問題点とは…その2。

日本の携帯電話メーカはNTT、IDO、ツーカーセルラー社の三系統ありましたが、右に倣えでPDC方式を採用。しかし各社メーカおよび電話機(デバイス)の主な製造メーカのNEC、SONY、パイオニア、カシオ、東芝、三洋、富士通、松下社のいずれの企業もパソコンとの通信仕様を公開したがらなかった。急成長する携帯電話市場に追随すべく、競争が激化していたため、それどころではなかったとは思うが、情報公開により、機能が強化すればユーザは喜ぶ、顧客満足度の向上は、強いては携帯電話の販売に貢献し、売上が増えるという視点に希薄さを感じた。

1997~2000年にかけて、Appleマッキントッシュ/Windows用メモリ編集ソフト「携帯ほいほい」は約年2回のペースでバージョンアップし、以下のクライアントへソフトウェアを提供、様々な要望に対応、実績を積み重ねた。

  • WindowsCE版をNEC携帯端末シグマリオンに標準バンドルとして提供。
  • WindowsCE版を日立携帯端末ペルソナに標準バンドルとして提供。
  • WindowsCE版をカシオ携帯端末G-FORTに標準バンドルとして提供。
  • PHSキャリア「アステル東京」にOEM提供。
  • PHSキャリア「DDIポケット」に「エッジ向けアプリ」として提供。
  • auのデータ通信カード「PacketOne」に標準バンドルとして提供。

本ソフトウェアの開発、提供から20年を経て、携帯電話は更なる技術革新により進化し、現在のスマートフォンという多機能複合デバイスへと発展、1人1台以上を所有する成長市場に至ったことは言うまでもない。ただ、機能強化の側面で、情報という価値判断が希薄化、流 動化する現象や個人情報を保護、保全するセキュリティとして、機能が追随していない現状には急成長を遂げた影の部分として、警鐘を鳴らすと同時に、現在においても本ソフトの必要性から2018年10月に“PCをスマホの母艦にする「SmartPhoneほいほい」”を開発、リリース した。
現在、様々な情報セキュリティを高度化するソフトウェア、システム、情報通信とそのプラットフォームの研究、開発に挑戦し続けている。

2001年 業界初NAS志向のMacWindows間のファイル共有システムを簡単に構築できる「XIN/XOUT BOX」サーバの開発。

WindowsとMacintoshが共存する時代が続き、1989年にMS-DOS<=>Apple Macintoshをピアツーピアで接続する擬似LAN「XIN/XOUT」ソフトウェアを開発。リースして以来、データの通信、情報データの共有化は実現したが、そのデータ管理をするオフィスでは業種業態に係らず、かなり煩雑な状態であることが容易に想像できた。オフィスに多数のパソコンが設置され、それぞれのデバイス端末、機器がネットワークで繋がっている…。

では、OSが異なるデータも想定して、「共有する、バックアップする、そして管理するにはどうすれば良いだろうか?

現在なら、当たり前のようなことであるが、ネットワークディスクに特化したサーバを設置し、それぞれのパソコンからアクセス、このサーバに共用データを保存すれば良い…ということだ。    ―まずは弊社(電机本舗)のラボで検証して観ることにした。

当初、開発用のPC、業務用のPCが複数存在しており、それぞれをフロッピーディスクやMO(光磁気ディスク)を使って、データのやり取りをしていたが、やはり煩雑なこと、極まりない。それぞれの用途別にPC間でやり取りするデータは、想定するサーバをデータのマスター保管庫として、またPCではそれぞれの重要なデータを自分のディスクにコピーして利用すれば、この煩雑な状態とデータコピー作業も合理化すると実感できた。…であれば、どこのオフィスでも例外なく、重宝するだろう―。こんな動機から製品化することを決心して、XIN/XOUT BOX」サーバを開発することした。

この製品開発のコンセプトは、“NAS(Network Attached Storage:ネットワークディスク)志向”だった。まだNASが普及する以前の時代に“NASを目指した製品として、実現すること”になる。

「要求される機能とは何だろうか?」と検討を重ねて、弊社(電机本舗)のラボでは次のようにコンセプトを定義した。

  • Linux OSの採用
    Windows OSもMac OSのいずれも信頼性の問題から24時間の連続運転で、1年間の稼動は実現できない…。
    またコストも割高だった。こう考えてみるとオープンソースの無料OSである“Linux”を活用するしかない。“LinuxはUnixを模倣して作り直されたOSであり、完全なライセンスフリーで開発、実装ができる”。またそもそもサーバ用であるため、その信頼性は申し分ない。
  • ディスク装置、データは100%の信頼性
    必須条件としては“データが絶対に壊れない”ことだ。マスターデータの保管庫が壊れたら被害が甚大で、計り知れない。
    RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)”というデータの保全システムが、当時、既に存在していたが、あえて採用を見送った。RAID1(RAID構成のうち2台のディスクが常に同じ状態になる方式)の場合、HDDの故障は克服できる。ただし、操作ミスで間違ってファイルを消した、上書きしてしまった、などの場合にリカバリできない…。ファイル消失の多くが操作ミスという、人的ミスであることを考えると、RAIDは見送るしかなかった。結局、同容量のHDDを2台分実装し、深夜になると1台目のHDDの情報を2台目にバックアップする方式とした。この方法であれば、うっかりミスをして、マスターデータを消しても、2台目に前日データが残っているので、復旧も容易で都合が良い。

    このバックアップを備えたものを30GB-HDD×2台構成という主旨から“X60(HDDを2基内蔵した60GBモデル)”と呼称する製品とした。
    ちなみに“X30”もリリースし、こちらは30GB-HDD×1台構成(HDDを1基内蔵したモデル)の廉価版とした。
  • データ通信の100%の信頼性
    XIN/XOUT BOX」の開発にあたり、最も頭を抱えたのは“Ether Netの信頼性が低い”こと。
    数十MBのデータ転送をするには何ら問題がない。しかし数百MBあるいは数GBのデータ転送をすると、PCがハングアップしてしまう…。原因はEther Net用の通信LSIの信頼性が低く、大量のデータを扱うとハングアップする状態になる。いろいろなメーカの通信LSIを調査、検証するとIntel、Decの通信用LSIが安定するということが判明した。当時の廉価なPCほど、特定の通信LSIを使用しており、これだと不安定であり、この問題は避けるべく、“通信LSIの型式およびOSの通信LSI用の制御ソフトを改良すること”で問題が解消、克服することができた。
  • WindowsとMacintoshが混在する環境でも利用できる仕様
    多くのオフィスでは意外と“2つのOSが混在”して、稼動していた。
    事務処理などの業務用では、Windowsが重宝され、イラストデザインでは、Macintoshの活用が一般的であった。今日では不思議に思われるかも知れないが、当時の両社のファイルフォーマットには全く互換性がなかった。特にMacintoshでは、シングルファイルマルチボリュームという、かなり特殊な構成。簡単に説明すると、1つのファイルの中にリソースフォークとデータフォークと呼ぶデータ領域が存在する。つまり、1つのファイル名で管理するのだが、内部では2つの実体となるボリューム(リソースフォークとデータフォーク)があるものになっている。厳密にはMacの場合、シングルファイルマルチボディと言うべきかも知れない…。小生はシングルファイルマルチボリュームという概念は、専門書や教科書などの書物の中で閲覧したことあるが、実際に採用されたOSはMacintoshしか存在しないと認識する…。もちろん、Windowsはシングルファイルシングルボリュームで構成されていた。

    Windowsからはシングルファイルシングルボリュームとしてアクセスし、Macintoshからはシングルファイルマルチボリュームとして読み書きができる必要がある。もちろん、一般的なネットワークディスクに採用されているUnixあるいはその派生系のLinuxでは、シングルファイルシングルボリュームであり、Macintoshとはすこぶる相性が悪い。「XIN/XOUT BOX」の本体が採用するOSであるLinux用に、Netatalk(ミシガン大学のResearch Systems Unix Group開発)というものがあり、Macintoshとの互換性を確保するために、これを実装して、“Windows & Macintoshのダブル互換の実現”に至った。これが「ビバ・オープンソース」である。
  • 簡単な操作性を実現
    操作は“電源を入れるだけで使用できるこれが理想ではあるが、ネットワークの設定など、どうしても何らかの初期設定が必要となる…。このあたりが、この手の製品化の難しいところ…。自分だけが使えれば良い…というのであれば簡単だが、俗に言う何も知らない人でも簡単に操作できるようにする、これが商用品の難しさだろう。「XIN/XOUT BOX」ではCUI(文字での操作)を採用せざるを得ない制約があるが、できる限りの簡素化により、誰にでも簡単に操作できるようにデザインした。
  • お客さま満足度を向上する付加価値
    弊社(電机本舗)では業務連絡や予約管理を実行する小規模なグループウェアの必要性に迫られ、トップマネージメントサービス社のグループウェア「Sky Board」を採用、社内運用して重宝していた。当然、他社でも重宝するに違いない…また活用するか、否かは顧客に任せるが、選択肢がある方が良いと考え、クライアントマシンのWebブラウザを使って、掲示板やスケジューラなどの情報共有ができるように実装した。

余談になるが… パソコンの記憶装置は音楽用のカセットテープから始まった―。驚かれると思うが、初期のパソコンはカセットを利用していた…。パソコンにカセットデッキを接続、あるいは内蔵して業務に応じて、カセットテープを入れ替える。表計算ソフトやゲームとか…を稼動させていた。―これは実話である。このカセットテープが8インチのフロッピーディスクになり、5インチとなり、3.5インチの小型化に成功して、実用期を迎えることに至っている。フロッピーディスク1枚の容量は、フォーマットによるが640KB~1.4MB。2枚で1.2MB~2.4MBの容量程度だった。この時代には1枚目にOSとアプリを入れ、2枚目に日本語変換の辞書を装備していた。今では記憶している人が少ない牧歌的(ぼっかてき)な時代だった。それがハードディスクとして実用期を迎え、数十メガ、数百メガ、数ギガバイトのデータを社内管理で共有する時代が到来し、そんな時流の背景から「XIN/XOUT BOX」の開発、出荷を開始した。

最後に、当時を振り返ると、「XIN/XOUT BOX」サーバの開発コンセプトは、先に述べたように、まだ“NASが存在しなかったと考えられる時代※実用化されたのは約10年後)の製品化であり、正に国内において、本サーバは業界初のNAS志向による開発によって実現したものだったと実感すると同時に、もしかしたら、確認する術はないが、グローバルにおいも初めてNASが誕生した瞬間であり、NASによる製品化の開発だったのかも知れない…。

2004年 Windows用ディスク暗号化ソフト「PeopleLock Ver.1」の開発。
2006年 Windows用ディスク暗号化ソフト「PeopleLock Ver.2」の開発。
2007年 攻勢防壁、暗号化ソフト「PeopleLock3」の開発。
2007年 「Peopleネットワークマスター」の開発。

インターネットの起源は1973年に遡るが、1999年のインターネットはvBNSへの接続が拡大許認可、世界規模のTCP/IPネットワークの整備から5年を経て、インターネットの通信総量が70%以上を越えた2004年(2007年には通信総量が97%に成長)、インターネットの商用化、民営化、接続の拡充と共に、一部のマニア向けの高額な玩具だったパソコンが、大手企業のみならず、中小企業のオフィスにおいても事務処理や情報伝達手段として、1人に1台の専用パソコンを設置することが常識となった。その一方で情報処理において、機密性の高い情報や個人を特定する情報管理、取扱いについての体制整備、インフラ整備が追随せず、特に個人情報を取扱うサービス業を始め、情報の漏えい、情報の改ざんなど、社会問題としてニュースで注目されるようになってきた。

そんな現状、問題を受けて、“パソコンに鍵を掛け、ディスク装置の情報を保護にするにはどうするのか?”と。誰しもが思いつくのは、まず施錠はパスワード式のもので、従来からあったが、煩雑で実用化に供さない。実際にあった事象だが、東京都の某公共団体に出向くとオフィスの壁にパスワードの張り紙がしてあった…。運用できない施錠方式では、全く意味がなく、運用はできない。「パスワード式はいろいろと無理があるのではないか…。」あれこれと模索している内に1つのアイディアに辿りつき、USBメモリを使用して、“USBメモリを接続した時だけ、パソコンが使える(起動する)ようにして、取り外すと使えなくなるそんなものなら運用できるのではないか!?またパソコン一式を丸ごと盗まれた時はどうするか???内蔵するディスク装置を直接、抜き盗られたらどうするか…を考えると、ディスク装置は通常通り、何事もなかったかのように、普通に使用できてしまう…。たとえ、パソコンやディスク装置が盗難の被害にあっても、分解されても読めなくすることができないか…。

このようなシチュエーションに対応した、“情報漏えいに応えるソフトウェアとして「PeopleLock」を開発”した。

本ソフトの機構的にはデバイスドライバ方式で開発。デバイスドライバというのは、OS用にハードウェア専用の制御ソフトとして作るもの。OS本体がクライアントとなるために、従来のアプリとは作りが異なる。開発に当たり、Windowsのデバイスドライバ形式の変遷に強く影響を受ける、そんな事態に直面することになった。Windows95から本格的なWindowsの出荷となるのだが、95、98、MeまではVxD(Virtual Device Driver, VxD)形式。2000、XPからはWDM(Windows Driver Model)形式となり、互換性がない。本ソフトはWDMで開発した。

Ver.2より“FD、HDD、CD-ROMへのディスク全体、あるいはファイル単位の暗号化にも対応するアップグレード強化版として開発”。またVer.3では“攻勢防壁によるウィルス対策の強化をするアップグレード版として開発”した。パソコンによるインフラ整備が充実期を迎えた2007年に業務効率や情報管理に注力され始め、“PeopleLockのネットワークドライブの暗号化版を開発”した。誰もが閲覧できる共有ディスクにおいて、“自分のフォルダ内だけ、暗号化する仕掛けとしてソフトウェアを提供”するもの。オフィスで作業をする不特定多数の人材がPCのデータをバックアップしようとしたら、その選択肢がネットワークドライブに限定されるもの。そのままバックアップができてしまうと誰しもが情報を閲覧、見れるようになってしまうのでは困る…。まして情報漏えい、情報改ざんまで簡単にやれてしまうのでは、問題が大きい。本ソフトは社内インフラのセキュリティ対策として需要が大きく、開発するに至った。

本ソフトウェアはテレビ東京(WBS)のワールドビジネスサテライト“トレンドたまご”で紹介、放送された。「USBメモリーで情報を暗号化!暗号化されたPCロック解除はUSBを解除キーとして簡単活用!PeopleLock」。

2007年 「PC検査ソフト」の開発、無償提供。
2008年 フラッシュメモリーチェックソフト「MCK27」の開発、無償提供。
2008年 4G-Xモデル用増設キット(「f2d」最新版プレリリース)/Eee PC用向けソフト「f2d(エフツーディー)最新1.5版」の開発

パソコンが普及期から定着期となり、その使用頻度が様々なユーザー用途で拡大していくに連れて、パソコンが重くなった、思うように操作ができない状態になってきたなど、故障とは言いがたいポテンシャルが低下する現象が表面化。その“原因を検証するために本ソフトウェア「PC検査ソフト」を開発”。無償でダウンロード提供することにした。パソコンの障害(特にポテンシャルの低下)ではレジストリ損傷の問題という事象が意外と多かった。この事象から“レジストリのよくある損傷を検査できるツールとして開発”した。

また先に述べたパソコンの定着によって、インターネットが益々、加速度的に成長する中、台湾のASUS社が“500ドルという破格の低コストを実現するためOSにUnixを搭載したパソコン「Eee PC」を販売”開始した。俗に言う台湾発、黒船襲来と思える衝撃的なマーケティング戦略だ!この戦略に対抗するかのようにマイクロソフト社が次期新OSとして“VISTA”を発表、販売を開始した。また国産のパソコン機器メーカは、こぞってVISTAを採用した新商品を販売したが、台湾メーカのASUS社は新OSのVISTAを見送り、“Eee PCにはXPを採用”、搭載して、超低価格の5万円(※=500ドル/※2008年の為替レートは大きな変動相場だったが、平均1ドル=約100円換算)で買える!“ローコストネットブックパソコンの先駆けとなる、Eee PCが誕生し、マーケットを大きく席巻した。マイクロソフト社の新OS“VISTA”戦略はその製品完成度が低く、不評で売れず、一方で安定していた旧OSのXPを搭載した、5万円の低価格で買えるノートPCとして、Eee PCが爆発的に売れ、ASUS社が広く知られるようになった。

この“Eee PCのために開発、作ったソフトが「MCK27”だ。ある意味で流石の500ドルパソコン…。内蔵Cドライブには4GBとしかない。その後、シリーズは8GB、16GBと大きくなるのだが、徹底したゼロ戦仕様であった。当然、一般的なスペックのパソコンの感覚で使うとすぐにCドライブがパンクする…。従って、ユーザーの多くは内蔵されたSDカードドライブを増設ディスクとして、活用したくなる。

そこで、まず問題点として考えたいのはこのSDカードドライブ、かなりの頻度で不良品が多い。弊社(電机本舗)で調べたところ、5%の不良率という数値を確認した。つまりEee PCを購入した20人に1人の確率で不良当選する数字だ。もちろん、SDカードドライブだけではなく、SDカードそのものの初期不良、経年劣化などを考えると、もっとその確率は悪い方向に高くなる。これらの問題における必要性から“SDカードドライブおよびSDカードの不良を診断、検査をするソフトウェアとして「MCK27開発。無償でダウンロード提供することに踏み切った。

本ソフトは以下の手順で、容易に診断、検査が可能なもので、“乱数技術として、最も簡単な使途でソフトウェアを実現”した。

  • 1.ディスク全体に乱数を書き込む。
  • 2.次に書いたデータを読み取り。
  • 3.文字化けしていないかを検証する。

4G-X”とは、台湾のパソコン機器メーカであるASUS社が、500ドルで販売したパソコン“Eee PCの型式”である。Eee PCは上記にて説明した通り、内蔵ディスクが4GBしかなく、旧OSのXPを稼動することで、約2GBを必要とするため、増設ディスクとするSDカードが命綱であった。この“SDカードをハードディスクとして認識する増設キットソフトウェア「f2d」を開発”した。容易にメモリを増設できないノートPCにおいて、SDカードをハードディスク化することで、ユーザー用途が拡大し、持ち運びができるコンパクトなパソコンとして、その利便性を後押しするソフトとなった。

現在、ドン・キホーテが発売した“MUGA”などの低スペックPC、増設できないWinタブレット、ノートPC向けの内蔵ディスク容量を拡張できるソフトウェア、“「f2d」の後継商品として機能を強化した「F2Dx1(エフツーディーエックスワン)」を開発”。“SDカード、CFカードスロットに接続したフラッシュメディアをローカルディスクとして、第2のハードディスクにマウント。すぐにパンクするディスク容量の追加増設を実現、拡張アップできるソフトウェア”として重宝されている。

2008年 USBウィルス対策ソフト「PAK(パック)」の開発
2011年 ヒューリスティック型・高速セキュリティソフト「PAK2(パックツー)」の開発

ビジネスシーンや友人、家族と情報を共有する、情報伝達する手段として、USBを使ってパソコンに接続することが日常化してきた。オフィスで、プライベートで、また公共施設やレンタルスペース…そしてネットカフェの登場と、その環境はどんどん拡大し、利便性が高まる中で、とある都内のインターネットカフェに行き、USBメモリを接続すると漏れなくウィルスに感染!こんな社会現象が飛び込んできた…。データの移動や保存などに便利なUSBメモリはさまざまな場面で利用され、“データの移動や持ち運び、誰かと共有する際に最も頻繁に使う手段は?のネット利用のアンケートでも、51%がUSBメモリと回答。次いで、16%が電子メールの添付ファイル、14%のオンライン上のサービスと続く…。

USBメモリなどのリムーバブルメディアを経由して、不正プログラムに感染させる手口。攻撃者にとって目的は様々だが、ユーザが複数のパソコンに接続して使用するUSBメモリは、不正プログラムを広く拡散する手段として効率的。本ソフトは、USBメモリ経由の不正プログラム感染を回避するものとして、「PAK(パック)」を開発。これを解決する。

問題を引き起こす原因はWindowsの仕様上の問題で、USB、CD-ROMを接続すると、ルートにあるAutrun.infというファイル読み取り処理を行う。このAutorn.infに実行したいプログラム、例えばウィルスプログラムだっととしても指定されたことで、無条件に実行されてしまう。この対策はシンプルで簡単!“USB、CD-ROM上のAutorn.infの読み取りを遮断すれば問題ない”。

ウィルス(不正プログラム)を撃退する3つの手法として…

  • 1.USBメモリ内のファイルの自動起動を禁止する。
  • 2.NTFSフォーマットのUSBメモリなどのデバイス認識を禁止する。
  • 3.USBメモリからのプログラム実行を禁止する。

USBメモリでデータを移動するだけの用途なら、プログラムを起動する必要も、自動起動を使うことはないという対策手法”です。本ソフト「PAK(パック)」は無償でダウンロード提供することにした。

2011年、ウィルスは更なる猛威を振るう―。コンピューターウィルスの禍(わざわい)が余りにも酷い…。コンピューターウイルスの多くは、インターネット上に存在する「マルウェア」の一種で、他のファイルに寄生して増殖、ユーザーの意図に反する動作をさせるべく、不正な指令を出す厄介なものであることは周知の事実。新種のウイルスが日々生まれていると言われ、その対策をどのようにすれば良いのか、不安に思うユーザーが多いかと…。ただ、大事なことをここで説明しておくと、ウィルスソフトには明快な特徴があるということ。それは“つまり「プログラムである」という事実”。簡単に言えば、パソコンにプログラムの保存を禁止すれば、当然ながらウィルスへの感染はなくなる。本来、プログラムのディスクへの保存は、新しくソフトを入手した時にしか発生しない。であれば、パソコンを日常的に使用する場合は“プログラムの保存を禁止しておけば、堅牢なウィルス対策が実現できる”ということに…。もちろん、プログラムを新しく入手したい時にだけ、一時的にも設定を解除できる機能があれば良い…ということになる。

また当時のセキュリティソフトの多くが、“ウィルススキャン型が主流”であった。少し考えれば判るが、人間が風邪を引く、流行のインフルエンザにかかったかも…と病院に出向くと、医師がその型式を診て、適した処置、処方をするのと同じで、誰かが新しいウィルスを作り、拡散する方法をインターネット上のファイルに仕掛け、その対策をするソフトウェア業者がウィルスを入手してから、それを識別するテンプレートを作ることになる。このアプローチとアルゴリズムを常用するには無理がある…。ウィルスの型式などの種類、数が少ない間は問題ないが、数百~数千、それ以上と増えたらどうなるか?例えば1,000種類のウィルスがあり、それを検出する場合、ウィルスの型式ごとに検疫するファイルに対して、1,000回の検査を施すことになる。この検査を常時、スキャン実行すると、どんなに高性能なパソコンでも性能は歴然と落ちることは想定できる。

セキュリティ対策ソフトに対する感心があり、弊社(電机本舗)に数多くのユーザー、クライアントから問合せ、要望を頂戴して、前述にような説明を上梓(じょうし)し、要望を踏まえ、整理した上で開発したのが、本ソフトウェア「PAK2(パックツー)」である。

本ソフトは軽量で、高速化に重点をおいたセキュリティソフトとして開発。セキュリティソフトでパワー消耗する現象を、速度劣化率は1%未満、ゼロ近似値にし、普段使われていないCPUのアンチウィルスDEP機能の制御スイッチを実装、ハードウェア型アンチウィルス機能を効率良く稼動させるヒューリスティックチェック型の軽量高速セキュリティソフトとして実現した。ヒューリスティックチェックとは、ウィルスの感染プログラムが実行する一定の動作パターンをチェックするスキャン、インターネットを経由するコンピューターウィルスの主な侵入ルートにバッファオーバーフロー/バッファ・オーバーランという現象を引起すものが多く、このウィルスを撃退するために、CPUが標準で備えるウィルス防御機能を完全稼動するよう実装したもの。本ソフト「PAK2(パックツー)」は無償でダウンロード提供することにした。

2008年 高精度乱数生成の周期10の27000乗、「SRG(ソリトン・ランダム・ジェネレーター)」超長周期擬似乱数発生ソフトウェア、擬似乱数発生装置の発明、開発を発表。

2008年はグローバル経済の大転換期へ時代は突入していく背景にあって、様々な技術革新を唱えれるようになった。その時代を牽引するインターネット関連産業はITバブル(1995-2001年)を経て、従来の地域IP網はNGN(Next Generation Network=次世代通信網)が整備拡大しつつ、本格的な情報通信網のインフラが高度化、高成長期に…。電話通信サービスに加えて、映像通信サービスの需要拡大、通信機器デバイス関連のグレードアップを始め、家電では大型の高解像度インターネットテレビ、自動車では電子化されたハイブリッド車など、高付加価値の商品群が目白押し。これからの技術革新を下支えする商品開発のシミュレーション、情報通信、情報セキュリティの高度化などにおいて必須となる“乱数”について、注目することになった。

乱数というは“真性乱数と擬似乱数があり”、真性乱数の代表例として知られているのが、サイコロ。簡単に言えば、サイコロを振る出目に例え、1つ目に出た数字に対して、次の出目が予測できない不可能な値を示すもの。これが真性乱数で、その真性乱数に対して、擬似乱数ではその予測できない値にどれだけ近似することができるか、これを擬似乱数と言い、その近似値が擬似乱数の精度に値するもの。

次に擬似乱数の用途について、簡単な説明をすると、大別してデータ通信やそのデータ処理、管理に対して、盗聴、改ざんなど、できないように情報を暗号化する手段として使われる方法”と、膨大なビックデータを使って、シミュレーションする方法として活用”されています。従って、携帯電話、スマホの電波、その他の類似する情報通信では言うまでもなく、プリント出力や映像の画像生成の解像度や自動車エンジンの燃焼実験、身近なものでは天気予報も擬似乱数でシミュレーションされるなど、知らず知らずに擬似乱数技術の恩恵を受けているというわけです。

従来の弊社(電机本舗)が開発する製品で、暗号化を必要とする擬似乱数生成のエンジンにメルセンヌ・ツイスタを採用していました。当時の暗号化技術(擬似乱数)の業界標準として、AES暗号が推奨されていたが、とにかく速度が遅く、現実的な製品開発ができない。また製品開発において、メルセンヌ・ツイスタにもそれなりの欠点があるもの、他の選択肢がなく、また社外製というのは画龍点睛(がりょうてんせい)、コア技術として何とも心許無い。まして、この技術革新の時流にあって、「この擬似乱数では量子コンピューターの出現によって、大きな問題(暗号の解読による)に発展するだろう…。」と懸念を抱き、オリジナルの擬似乱数技術の設計に挑戦することと決断した。

では、技術開発をするに当って、「“乱数そのもの”が何だろう???」かと。…もう一度、立ち止まって考えて観ることにした。

まず、自然界に存在する乱数として、知られている物は何だろう?“自然界に存在する乱数…それは白色光(ホワイトノイズ)が有名”だった。白色光はノイズ、つまり雑音として解釈されている。このノイズは乱数性を備えるというものだ。光というものは物理学において「粒子でもあり、波でもある…」という。つまり良く判らないもの、あるいは二面性を持つものということか…。これでは見本として不向きだ。では白色光と良く似ていて、明快な自然現象としては他に何かと…考えれば水面のさざ波、波紋に思い至った。要は光を水に置き換えるわけでいい!?雫が水面に波紋を作る…。短周期、長周期の波紋は何十にも重ね合わせる重畳(ちょうじゅう)現象から、さざ波を形成する…この波の強弱は正に乱数に近づいていく現象だ!これを整理して考えて観ると、さざ波は水面で起きる…。つまり“平面上で起きるものだから3次元ではなく、2次元上で伝播すること”になる。これはすこぶる都合が良い!ノイマン型コンピュータ(コンピュータの基本構成の原点と言われているもの)では“1次元、つまり一直線のメモリ空間しかなく、1次元に近い現象ほど、プロラム化しやすいもの”だ。

白色光をヒントに光を水で置き換えて考えたものを乱数の原点として解読し、発明のきっかけとなった。これが擬似乱数「SRG(ソリトン・ランダム・ジェネレータ)」の開発に至るアイディアの原型と言えるもの。(※ソリトン[Soliton]とは、非線形方程式に従う孤立波で、「慢性の法則」による複数の波が衝撃した後でも、安定に存在するパルス状の波動のこと。)最終的にはこれを徹底して抽象化し、“擬似乱数生成装置、ソフトウェアの開発、そして制作に成功”した。“SRG-SDK”はアメリカ政府が定める技術水準、米国国立標準技術研究所(NIST)が配布している乱数検定ソフト“NIST SP800-22の定める検定水準のガイドラインをクリア、日本国内では独立行政法人情報通信研究機構/カオスウェアにて検証され、世界最高峰の擬似乱数(暗号化技術)として評価”された。

このソリトン式アルゴリズムの擬似乱数ソフト「SRG」の総合評価として…

  • 1.高速性(乱数生成速度):15Gbps/secの高速
  • 2.乱数性(精度)     :検定基準を90%クリア(NIST検定)するバラツキ、偏りが少ない。
  • 3.周期性(安全性)    :無限乱数生成に近い10の27000乗

乱数生成の周期、速度と併せて、“乱数性、周期性と偏りが少ない安定性の高いもの”として、“世界最高品質の擬似乱数生成ソフト(暗号化通信技術)と評価”されたもの。SRG-SDKの性能では鍵の長さが1,200ビット以上で指定が可能。“乱数生成が10の27000乗であってもその作業メモリはたったの8KBで、超高速。また“プラットフォームを選ばない拡張性があること”、“汎用性にも優れていることから、小型のCPUへの組込みも容易”であり、高速稼動を実現できる。ブロックチェーンなどの高度なセキュリティに対応した暗号化強度であり、また防犯監視の通信、遠隔操作が必要な情報通信、しいては次世代通信網のインフラに技術貢献できるものと確信している。

本擬似乱数の発明については日米で特許を取得。「擬似乱数発生装置、擬似乱数発生プログラム及び擬似乱数発生プログラムを記録した媒体」(※詳しくは研究開発の特許出願のページをご参照ください。)

2009年 SSD/HDD高速化・プチフリ対策ソフト「プチフリバスター」の開発。
2010年 快速Super Drive「プチフリバスター Duo drive Ver.2 」の開発。
OS管理外メモリ活用・高速化ソフト「プチフリバスター Duo drive Ver.3
2011年 OS管理外メモリ活用・高速化ソフト「プチフリバスター Duo drive Ver.3.1

2008年、台湾のASUS社が超低価格パソコン“Eee PC”を発売して以来、PC部品メーカはSSDを積極的に売り込み、ユーザーへ浸透し、次第に一般的なものになった。SSDはハードディスクと比較して高価なものだが、小容量(低スペック)の仕様を採用した低価格パソコンの出現で、SSDを活用するユーザーが増えたと考えられる。SSDとは、判りやすく表現すると、USBメモリ/SDカードなどのリムーバブルメディアではなく、ハードディスク用のコネクタに接続するものと言える。当初のコンセプトはこのマッチングで良かったのだが、シリーズ展開するに当って、色々と問題が出てきた―。“プチフリ現象”だ!

PCを使っていると、突然画面が動かなくなり、操作機能を受付しなくなってしまうことがある。このような状態を一般的に「フリーズ」と言い、また数秒~数十秒という短い時間で回復し、再び操作ができるようになることもあり、この現象を「プチフリ」と呼んだ。「プチフリ」が発生する原因には大別して、“コントローラ問題とLPM問題”という2種類の問題が存在し、特にコントローラ問題を解決するソフトウェアとして「プチフリバスター」を開発した。

SSDを構成するNANDフラッシュには上書きができない。ブロック(サイズは一般的に512KBの倍数体)という単位で、初期化(消去)してしまうと、1度しか書けなくなる。そう、DVDの書き込みをイメージしてもらえば同じ原理だ。また同じところに上書きしたい場合は、ブロックごとに初期化する必要性が発生する。つまり、同じところに、たったの1バイトを書き込みしたい場合であっても、ブロックサイズの512KBを丸ごと初期化(全て消去)してから書き込むことになってしまう…。このようにSSDは、ハードディスク上をキメ細かにメンテナンスする必要性があるものだ。

具体的には従来のハードディスクは円盤上をヘッドが移動して読み取るために、シークタイムというヘッドの移動時間が発生する。このためデフラグという、メンテナンスを定期的に行わないと速度がどんどん低下する。(※デフラグとはデフラグメンテーションの略称で、ハードディスクドライブ (HDD) がファイルの生成と削除を繰り返すことで、ファイルに占める領域が分断化、断片化される状態をデータの整理、再配置などをすることを言う。)このハードディスクの円盤構造がSSDにはないから、デフラグは有害な処理だ!言わば百害あって一利なし!と喧伝(けんでん)し、SSDに対してはノーメンテナンスで問題ない!とパソコン機器メーカや一部のITジャーナリストらが推奨し、これをマスコミも後押しした。こんな間違った考察が情報として出回ったために、ユーザはこぞってデフラグを避けるようになっていく…。

実際にはハードディスク以上にデフラグが必須である。厳密に示唆すると、NANDフラッシュのブロックの整理に向いたデフラグを行う必要がある。もちろん、それとは別にディスクが断片化すれば、ブロックの整理に掛かる負担が増大し、ますます悪循環に陥る。SSD内部の書き込みはブロックの状況に応じて、最悪128倍以上、遅くなってしまう…。Windowsを使っていて時折、動作が少し(プチ)停止、フリーズする現象はこれが原因である。この現象、“プチフリ問題を解決する「プチフリバスター」を開発”した。プチフリバスターはディスクへ書き込みが起きた時、それをメモリに書き込み、実際にSSDに書き込みが終わっていなくても、処理が先へ進めるようにした配慮した。Windowsおよびアプリは、そのままリアルタイムに処理を進行できるもの。実際のディスクへの書き込みは、プチフリバスターがクッションのような役割を果たして、調整を施しているという特殊な仕組みである。

本ソフトを稀に、メモリをキャッシュにして、ベンチマークのスコアがあたかも伸びているように見せているだけで意味がない、と言う人がいるがこれは大きな誤解で、間違いだ。バイク、そう…モトクロスバイクに例えるのが判りやすい。サスペンションの有無がある2台のバイク、どちらのスピードが速いか?競技場の凸凹に合せて、サスペンションが追従し、タイヤを接地して動力を駆けるから、当然、サスペンションのあるバイクの方が圧倒的に速い!こういう現象を例えて、本ソフトはパソコンSSDの間に組み込まれたサスペンションだと思ってもらえれば良い。

ASUS社のEee PCを開発モデルにしたSSDのプチフリ問題を解決すると、次はCドライブの容量不足の問題が気になった。以前、Eee PC向けにSDカードをハードディスクとして認識する増設キットソフトウェア「f2d」(※開発紹介したもの)を進化させたものの機能強化版として、“SDカードのハードディスク化ソフト「F2Dx1(エフツーディーエックスワン)」を追加実装、開発”した。SDカードでDドライブの増設が可能となったものだが、中身はSDカードだから、かなり速度が遅く…。“この機能に加えてキャッシュソフトを実装し、高速化機能を盛り込んだものが、快速Super Drive「プチフリバスター Duo drive Ver.2 」の開発”だ。

2010年の後期当りから、PC用のメモリが大容量化のスペックへ進み、ついに4GBを越える自体へ発展した!恐らく、従来の使途+映像やゲームコンテンツなど、娯楽サービスのニーズに応えるものかと。当時、Windowsは新旧2つのOS、XPと7であった。管理できるメモリは最大4GB、それ以上は余剰扱いになってしまう…。何故、余剰になれば問題となるのかを説明すると、例えばPCに接続できるメモリスロットが4つあるとして、従来のメモリカード1枚当たりで、その容量が512MBしかなく、メモリカードを4枚接続しても2GBにしかならず、4GBには満たなかった。だが、メモリカードの容量が1枚当たり4GBとか、大容量の8GBが出現、販売され始めた。1枚8GBのメモリカードを接続した場合、メモリカードの最初の0~4GBをOSが認識できるものの、4GB~8GBは全く使われないために、OSに認識されない…こんな状況の問題が表面化する事態になった。

新しく買ったパソコンは64bit OSを入れれば良く、問題は起きないので、64bit OSならば4GBを超過しても認識、適応するという発想だ。しかしながら、過去に購入した32bit OSに安くなったメモリカードを増設しようとすると、簡単に4GBを越えてしまう余剰現象が起きてしまう…。正にこれでは猫に小判!32bit OSに4GBの超過メモリだった。この余剰現象が起きて、余ってしまう領域がOS管理外メモリとなる。この余ったメモリを活用して、PCを高速化できるように開発、バージョンアップしたソフトウェア「プチフリバスター Duo drive Ver.3」を制作した。

2011年 携帯電話、スマートフォン対応「放射線モニタリングポスト」の開発

2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災の地震の余波とされる福島原発事故が発生、メルトダウンなどによって、一連の放射性物質の全量が放出され、事故に起因する帰還困難地域は337km2とされた。この事故の放射能影響は事故から約8ヶ月(2011年10月13日)を過ぎた時点において、土壌中に蓄積されたセシウム137、セシウム134の合計値が、1万ベクレル/m2以上となる地域として、東北・関東・甲信越の13都県、3万km2以上に及んだ。こんな被害状況下にあって、関東近傍の放射線量の値が気になり、またお役に立てるものとして、放射線モニタリングポスト」ツールを開発”した。

まずは情報収集、情報開示ができることを目的として、携帯電話、スマートフォンから“弊社(電机本舗)の窓側に設置した放射線測定器の値を見れるようにした”。この放射線測定器でカウントした値を放射線量としてパソコンで数値化。この放射線量の数値データをグラフ化で表示し、自動的にホームページに掲載、リアルタイムで閲覧できるようにしたもの。

事故が禍(わざわい)して、ガイガーカウンター(放射線測定器)が入手困難であったため、北米の子供向けの知育玩具を通販で購入し、自作品で代用した。子供向け玩具なので、放射線をブザーで鳴らして教える簡易仕様なものになっていた。ブザーの鳴動回路のトランジ スタから電気を取り、鳴動をパルスとしてパソコンのRS232C通信コネクタの制御信号に接続。パソコンは制御信号のON/OFFを数えて放射線量を診断できるようにした。

2012年 Windows 8にスタートボタンを付ける「Classic Shell 3.6.1J」の開発。
2013年 「∀(ターンエー)・RAMDA Ver.4.1.1」の開発。
2013年 Windows 8に対応するSSD/HDD高速化ソフト「プチフリバスター Duo drive Ver.4.1.1」の開発。
2014年 「Windows 8レスキューキット」の開発。

2012年8月から10月末にかけて、Microsoft社が新OS「Windows 8」をリリース、発売を開始し、プレスリリースでも鳴り物入りの登場!で期待の大きい商品だった。従来のバージョンではパーソナルコンピュータでの利用が想定されていたのに対して、Modern UIの採用やクラウドサービスへの対応強化など、タブレット端末などで先行して、多く採用されていたiOSやAndroidを強く意識したものとなっていた。その問題の1つとしては、GUIがスマホ風になり、スタートボタンが無くなったこと…。この仕様の結果、Windows95から継続、踏襲して来た、スタートボタンから実行するアプリの起動メニューがなくなり、マーケットは基より、ユーザにおいても大混乱が起きた。これは単なる仕様変更という枠に収まらない1つの事件だった。

どれくらい大混乱したかと言うと、Windows 7へのダウングレードを保障したパソコン販売メーカの販売が売上好調、躍進したのに対して、これに対応しなかった販売メーカが大打撃を受けることに…。このようなことから、パソコンの操作性を維持するために、スタートボタンを付けるソフトの需要が大きくなったもの。

当初、自社製でゼロから作るか、適切なフリーウェアを探すのか、試行錯誤していたところ、“Classic Shell”というフリーウェアがソースコードごと公開されていることを発見した。ただし、そのClassic Shellは英語ベースでわかりにくく、とても扱いにくい。というわけで、日本語化などの手直しを実行、無料ダウンロードで提供した。また個人使用では問題ないが、企業であれば、フリーウェアの導入とあれば、クレームが付く場合がある。弊社(電机本舗)では“日本語版で生成したClassic Shellに、改ざん防止のコード署名を施したこと、セキュリティを強化した「Classic Shell 3.6.1J」を開発、販売した。

2010年に「プチフリバスター Duo drive Ver.2」にて、ライトバックキャッシュ機能を実装したが、別系統のライトスルーキャッシュとして、本ソフトを開発、制作した。ライトバックキャッシュ、すなわち、ライトバック方式とは、CPUと記憶装置の間で記録を一時的に保管するキャッシュメモリーへCPUが記憶装置にデータを書き込む前にいったんデータを書き込み、処理の空き時間ができてからキャッシュメモリーからディスク装置に書き込む機能であった。またライトバック方式に対して、ライトスルーキャッシュ=ライトスルー方式では、ディスク装置への通常の書き込みを行い、書き込みデータをキャッシュメモリーに控えを残す形式だ。書き込み速度は速くならないが、以前アクセスして、キャッシュにデータが残っていれば読み込み速度は高速化する。なお、ライトバック方式のキャッシュ上の書き込みデータは、ディスクに書き込みが終わった順に消えていくのに対して、ライトスルー方式では明示的に消去を指定しない限り、キャッシュ上に残っている。つまりライトスルー方式は、場合によって、読み込み速度が高速化する方式と言えよう。

ディスク装置の内容をキャッシュに安定して保持するライトスルー方式では、普段頻繁に使うファイルを、あらかじめ事前にメモリに書き込んでおけば、ディスク装置のファイルが“RAM-DISK”と同じ速度で読み込みができる。この機能ソフトとして、試作的に「∀(ターンエー)・RAMDA Ver.4.1.1」を開発した。

新OSのWindows 8が発売されて約1年が経過しようとする頃、スタートボタンの消失など、当初は従来のOSとのGUIの互換性が失われただけかと思われていたが、スマートフォンを意識したウォッチドッグタイマーなど、色々な互換性が崩れていることを発見…。これらの“非互換性の悪影響も回避するトラブルシューティングを備えたWindows 8対応のSSD/HDD高速化ソフト「プチフリバスター Duo drive Ver.4.1.1」を開発”した。

2013年の11月、前述に続いて、Windows 8が抱えるさまざまな問題を解決するソフトウェア開発をすることに迫られた。Windows 8の登場で多くのユーザーを驚かせ、困惑させた、スタート画面に代表されるモダンUIの存在…。これまでデスクトップに慣れ親しんだユーザーにとって、PCとタブレットの操作性を両立させる(という考えのもとに開発した)モダンUIは、受け入れられるものではなかった。スタートボタン消失問題のほか、ウォッチドッグタイマーや省電力設定の誤動作など、簡単な設定の改良では回避できない問題も発覚し、急遽、救済するソフトウェアを制作することに…。

ざっと、次の問題を解決するソフトの制作を実行した。

     ・スタートボタンを復活させる。  ・ウォッチドッグタイマーの誤動作防止装置を入れる。  ・省電力設定の誤動作防止装置を入れる。  ・Windows自体がシステムに所在するカレントパスを消失する問題を見つけた。この結果、デフォルトのシステムパスを利用しているドライバが不安定になる。このようなドライバを検索して、ユーザに提示する機能をつける。  ・Windows 7まであったセーフモードを復活させる。

 2014年1月の初旬に“Windows 8のトラブル救済をするソフトウェアとして「Windows 8レスキューキット」を開発”した。

2013年 東芝HG5dを採用するSSD、CFD販売社“S6TNHG5Qシリーズ”向け高速化ソフト「プチフリバスター」強化版のOEM開発

2009年の開発、リリースした「プチフリバスター」は、SSD/HDDを高速化すると同時に、プチフリ現象を対策するソフトウェアとして、ユーザから高い評価を得て、翌年の2010年にOS管理外メモリを活用、更なる高速化ソフトとして「プチフリバスター Duo drive Ver.3」をリリース。以降、グレードアップをしたVer.3.1のリリース後に、CFD販売社向けに東芝HG5dを採用するSSD、“S6TNHG5Qシリーズ向け高速化ソフト「プチフリバスター」強化版をOEM開発するオファーが入った。東芝製SSDの販売は、国内の総販売代理店であるCFD販売社が事実上の総販売元であった。当時、弊社(電机本舗)ではSSDそのもののピーキー(限定的な範囲でのみ発生する)な特性についての研究調査がほとんど終了しており、研究・開発で培ったノウハウ、技術の総力を上げて、SSDの機能強化ができるよう、ソフトウェア「プチフリバスター」(※現在の「SSD_TURBO_BOOST/SSD Turbo Booster」)を基盤とした強化版を制作することに。

開発するに当って、SSDの機能強化ができる提供可能なソフトウェアは、全てスペックとして盛り込む考えで進めた。

  • まずは「プチフリバスター」(「SSD_TURBO_BOOST」)本体のソフトを提供する。これは開発当時の説明で補足した、自動車やバイクのサスペンション(クッション)に相当するものである。PCSSDの連動を滑らかにすることで、明らかに高速化する。
  • また、当時のユーザはSSDの磨耗を嫌い、高い確率で“RAM-DISKを併用”していた。従って、弊社が開発したRAM-DISK「RAMDAを装備することにした。
  • SSDの検査とリフレッシュを実行する「SSDブースター」の前身であったMyDefragブースター(マイデフラグ・ブースター)」を提供した。過去のテスト研究からこの時点で、SSDのブロック問題はSSD内部でガベージコレクションというSSD固有のデフラグ処理を実行していることを確認、判明していた。PC上で適切なデフラグを実行しないと、SSD内部のガベージコレクションの負荷が増加し、寿命も速度も低下することになる。これは後日、判明するのだが、当時の東芝製SSDでもディスクに空き領域が少ない状態で半年以上使うと、数割という大きな速度低下となる現象が発生した。これらを想定して「MyDefragブースター」を装備した。   「MyDefragブースター」は、フリーウェアの「JKデフラグ」の制作者であるJ.C. Kessels氏が、万人が使えるようにと改良して、公開したデフラグソフト「MyDefrag」をコアエンジンとして採用し、そのミドルウェアとしてSSD専用のデフラグを実行するスクリプトを追加して実装した。「MyDefrag」は誰でも機能追加できるように、ユーザが自分でデフラグ手順をテキストファイルで追加できるように強化されていたもの。このテキストファイルをマクロとか、スクリプトなどと呼称している。   「JKデフラグ」はソースコード(プログラムの設計図)が公開されており、第三者がこれをカスタマイズできるようになっていたのだが、そのような手順通りを実行することなく、スクリプトの追加で同じようにカスタマイズができるようになっていた旨を踏襲することに。このソフトの開発は長年のSSDを取り巻く問題解決の痞え(つかえ)を取り去った思いだった。
  • 当時はまだSSDが注目され始めたばかりであり、容量にして128GB~256GBが主流であった。当然ながら現在、活用されているパソコンにはHDDが搭載されており、これを高速化するSSDを載せ換えるケースが多い。当時の一般的であったHDDは480GB~2TBくらいであり、これを低容量のSSDに複製するのは、Windowsの標準機能として、常識的にできなかった。その後の追加仕様として、このようなデータ、情報移管のシチュエーションを想定して、「簡単ディスク引越しKit」を提供、情報等の移管作業をワンタッチで実現できるようにした。

このように当時、想定していた問題を解決すべく、既存ソフトを整理、強化し、SSDの機能強化を支援するソフトウェアとして実装、OEM開発として完成した。本ソフトは、お陰さまで月間1万本を売上し、数十万本の出荷に至っている。

2013年 BYOD志向のパーソナルセキュリティシステム「PeopleLock Ver4.1」の開発。

インターネットの普及期の2004年、通信機器の需要も高まり、オフィスには1人1台のパソコンが設置され出した頃、セキュリティに対する意識も低く、環境整備も追随しない頃に開発、リリースした「PeopleLock」。ワールドビジネスサテライトの“トレンドたまご”で紹介されるなど、メディアでも注目されたソフトウェア。容易に情報漏えい、情報改ざんを未然に防御し、またウィルス対策も強化した本ソフトは、後の2017年にはトヨタ全国の系列販売店向け業務システム“ai21”対応のセキュリティシステムとして、トヨタネッツ千葉社に採用され、「PeopleLogOn」との機能統合によるストレスフリーのセキュリティ環境を構築するなど、15年という長期に亘って評価されてきた完成度の高いもの。

 

ただ、この15年を経て、大きく変化したのはインターネットのインフラ環境。無線のWi-Fiルーターを介して、場所を選ぶことなく、ビジネスや個人的な志向によるインターネットの接続が可能であることだ。このように特定された場所に依存することなく、インターネットに接続するデバイスもBYOD(Bring your own device=個人所有の携帯型通信デバイス)志向の傾向が強く、その対策とするパーソナルセキュリティシステムPeopleLock Ver4.1」の開発をすることに至った。

 

ビジネスを推進するに当って、どんな時代あれ、社会においては2つの潮流があるように思える。会社が仕事で使用する機材の全てを用意、分け与え、社員はそれに従い、その機材を使うという傾向。もうひとつは、社員が自身で使う機材を調達して、会社はそれを受入れる(容認または評価)する傾向。「PeopleLock」の必要性を感じて開発したPCの普及期では、多くの社員たちが鉛筆を片手に、なめなめしながら仕事をしており、また一握りの社員が、自己投資も兼ねて、ポケットマネーでパソコンを買い、自らの稼働率を向上させ、会社の生産性に貢献している光景を顧みた。昨今、会社が提供するPCやスマホなどでは、セキュリティ問題もあって、社員にPCの持出しを禁止、また持込み禁止する傾向が多く、また会社の情報管理やシステム管理部門において、許可されたソフトウェアしか使用できないない環境も少なくない。

 

では現実的な時流を見てみるとどうだろう…放浪者・遊牧民を示すnomadが語源の「ノマドワーカー」が増加傾向に。最近、カフェで、フリースペースでインターネットに接続さえできれば、ノートパソコンを広げて仕事をするビジネスマンが目立つようになった新しい潮流に、新しいビジネススタイルとして会社も受入れられる提案はないか、と考え、“外部に持ち出せるパソコンに対するセキュリティソフトという機能をアレンジした「PeopleLock Ver4.1」を開発”、制作した。従来のUSBを使ったPCの起動/解除に加えて、内臓ディスクを丸ごと暗号フォーマット化することやWi-Fi環境を意識したウィルス感染を防止する攻勢防塵/デバイスロック機能を強化し、実装した。

2014年 SSDを最良の状態に検査&リフレッシュする最適化支援ソフト「SSDブースター」の開発。
2014年 SSDを活用するための最適な条件を支援する「SSD最適化設定」の開発。
2015年 高精度でSSDの消耗度を測定し寿命を予測、全SSDに対応「SSD寿命カウンタ」の開発。

超低価格パソコン「Eee PC」の需要拡大をきっかけに、ユーザの認知度が向上、活用されるようになったSSD。SSDはその構造上、ハードディスク以上にファイルの断片化に脆弱なもの。「プチフリバスター」(※現行商品は「SSD_TRUBO_BOOST」)の開発で説明した通り、内部に円盤上のヘッドを持つハードディスクは、ヘッドの移動時間があるために、ファイルが断片化すると遅くなる。またSSDにはそのような構造がないために、一見すると断片化は関係ないものと誤解される。少しおさらいになるが、SSDを構成するNANDフラッシュは上書きができないもので、正確に言えば、内部管理のブロック(サイズは一般的に512KBの倍数体)に書き込みは出来るが、同じ箇所には上書きができない。上書きする場合には、1ブロック512KB以上のデータを全て書き直さないといけないため、パソコンのポテンシャルは極端に悪くなり、速度が遅くなってしまう…悪名高いプチフリ現象が発生することに…。これを“抜本的に解決すべく、開発したのが「SSDブースター”だ。

プチフリバスターでは、このロックアップをキャッシュメモリで散らしたが、SSDの内部ではカンナで削るように、NANDフラッシュメモリに無理な負担が掛かっているSSDは内部でデフラグを行っているのだが、メーカはこれをガベージコレクションと呼んでいる。(ガベージコレクションとは、直訳してゴミ集め、意訳してゴミ掃除のこと。SSD内部で散らかった部分の書き込みできる領域を整理整頓してまとめること。)詳細の補足として言うならば、デフラグはファイル管理情報の整理整頓であるのに対して、ガベージコレクションはSSDの管理単位であるブロックの整理整頓をするものと位置づけられる。いずれにせよ、データの配置を定期的に整理整頓して、装置の負担が少なくなるようにしているには違いない。Windowsのデフラグ機能を利用して、SSDのガベージコレクション処理が最小化できるようにSSDを整理整頓するのが本ソフトである。

SSDは空き容量が少ない状態で半年間ほど使うと、経験では2~3割程度、遅くなる。このような時点で「SSDブースター」を稼動すると購入時の速度に復旧する。復旧しない、あるいは更に遅くなったのでは…と感じたときは、一度、パソコンの電源を切り、再起動して、数時間放置してもらいたい。必ず、復旧するはずだ。Windowsのファイル管理情報を整理整頓した直後は、一時的にSSD内部でガベージコレクションが大量に発生、渋滞が発生する。これは再起動と数時間の放置状態で解消され、結果として購入時の速度に回復する。

SSDが最良の状態になるよう検査、リフレッシュして、ファイルの破損や速度劣化を次の仕組みが解決する。

  • 1.【ファイルの破損検出】ファイルのチェック機能。
  • 2.【メモリの荷電リフレッシュ】メモリのリフレッシュ機能。
  • 3.【高速維持】本来のSSDの速度を維持し、寿命を延長。
  • ※「SSDブースター」は第22回Vectorプロレジ大賞ユーティリティ部門賞を受賞”。

Windows8の稼動上で、さまざまな各種機能評価をしている時に、SSDに対して異常に大きい、大量のデータの書き込みが発生した。確か、東芝(TOSHIBA)社が統計調査により、1日に5GBの書き込みが起きる…とレポートしていた記憶がある。それがある日、わずか目を離した隙に、“瞬間的に26GBほどの書き込みが発生”したのだ。弊社(電机本舗)で調査した結果、原因はWindows8のOSにあった。ハイバネーションスリープというWindows標準の機能がある。これはPCがスリープに入る時に、登載メモリをディスク装置に保存して、消費電力を極端に抑える機能だ。問題の異常な書き込みが起きたPCは、32GBのメモリを登載していた…これが真相だった。

例えば、午前中に会議があり離席する。ランチタイムに外出し、午後からの会議があったとしよう。離席するごとにPCが、32GBのメモリ分をディスクに保存することが起きたらどうなるだろうか?

ハイバネーションスリープ×登載メモリ量≒スリープによるSSDの消耗」こういう図式が浮かぶ…。一般的なパソコンは、旧型の32bitWindowsであれば2~4GB。新しい機種で64bitの8~16GBが多いだろう。ハイグレード高性能機であれば32~64GBでだろう。登載メモリにより負担が異なるが、いずれにせよ、知らない間に登載メモリによって、SSDへのバックアップが負担になり、寿命が削れていることが問題になる。

このような観点、考察からWindowsの設定を見直して観た。すると、ハードディスク用に作られたOSであり、設定もハードディスクを最適化するものが多い。SSDでの活用を考えると、ハイバネーションはもちろんのこと、仮想メモリなど、SSDでは好ましくない設定が多く検証された。これらをSSDに向けて“一括で最良設定するソフトの必要性を実感、開発したのが「SSD最適化設定」ソフトウェアである”。

SSD導入前チェックと導入後ケアをワンタッチ設定(SSDの導入の注意点を5つの機能で最適設定 

  • ・換装の準備作業と必要な空き容量の計算
  • ・アライメント問題、ディスクの接続方式(AHCI/IDEの違い)をレポート
  • ・SSDを導入した方にOSの設定をSSD向けに最適化
  • ・ECCリフレッシュ励起機能を実装。SSDを構成するNANDメモリの荷電をリフレッシュ
  • ・資料室を実装(ナレッジウェア)
  • ※「SSD最適化設定」は窓の杜大賞で銀賞を受賞”。

SSDは高速であるが、ハードディスクと異なり、使えば使うほど消耗していく…。また使わないと宝の持ち腐れであり、不用意に使うほど消耗していく。SSDユーザは、このようなジレンマの中でSSDを活用していると言えよう。このようなストレスの常態化の結果、SSDの使用量が一目で判定できる仕掛けが欲しくなるのではないか。例えば1日にどれくらい使用しているか…などなど。本ソフトはこれを解決するもの。

SSDの消耗度を測定し、寿命を予測。計画的なSSDの活用を実現する「SSD寿命カウンタ」を開発”した。

折れ線グラフでリアルタイムにSSDへのアクセスを可視化する。またSSDの困った問題にS.M.A.R.Tというディスク装置の各種情報を取る機能があるのだが、メーカ、型式によってSSDの使用量が取れたり、取れなかったりする。どのようなSSDでも統一的にアクセスを記録できるようにする、これをコンセプトとして、S.M.A.R.T.とアクティブ方式によるデュアル方式を採用し、本ソフトを制作、完成した。

従来の同種のソフトはS.M.A.R.T.というディスク装置の機能を使用。この方式の問題点は前述の通り、機種依存性が高くSSDの型式により、機能しないものもある。アクティブ方式ではSSDへのデータの書き込みを常時カウントするもの。SSDに書き込んだデータ量を数えてい るで理論上、全てのSSDで使用が可能に。(S.M.A.R.T.で寿命を取得できるSSDは、直接S.M.A.R.T.にて取得。)

※「SSD寿命カウンタ」は第23回プロレジ大賞ユーティリティ部門賞を受賞”。

2014年 永久型セキュリティソフト「XPフォーエバー」の開発

従来、WindowsXPは長期的に、非常に安定したOSを市場に提供してきて、トラブルなく利用することができるようになったと評価の高かったXPのサポート打ち切りが告知され(2014年4月にサポート終了)、社会問題となった。マイクロソフト社がXPのサポートを終了する背景には、サポートを円滑に進めるべく、Service Packの開発、リリースを予定して、中止した10年前に遡る。それは計画段階で、相次いでMS Blasterなどのセキュリティホールを狙った悪意のあるソフトウェア(ウィルス)の出現や不正アクセス事件が多発したことを受け、セキュリティの強化が最重点項目となり、Service PackからService Pack2に、またService Pack2とするところが「Service Pack2 セキュリティ強化機能搭載」とされる計画となったが、リリースされることはなかった。同時にシマンテック社が自ら提供する従来のセキュリティソフトでは、ウィルスの検出率は半分相当と発言し、物議を醸し出している。

マイクロソフト社はWindows7以降の最新のOSへ早めの移行を呼び掛け、サポートを終了するも、中小企業などでは社内のネットワークシステムをデファクトスタンダードだったXP向けに構築している会社も非常に多く、8.1を含むWindows8のインターフェースの操作性、機能を受入れ難いとするユーザの反発や東日本大震災によって被災した地域や関係する取引先など、予算化問題と期限切れまでにパソコン、関係するシステムを更新できない自治体、企業、学校などが続出し、大きな問題に発展した。これが俗に言う“2014年問題”と呼ばれたもの。

さて、WindowsXPのサポート終了に至るセキュリティ対策問題だが、CPUにはかなり以前の仕様から“DEP」というウィルス防御装置が入っている”。問題はこの装置、半開き状態の設定になっており、実際には有効になっていない。また弊社(電机本舗)の「PAK(パック)」の開発において、説明、提唱した通りで、“ウィルスにはプログラムという、避けられない属性がある”こと。プログラムのディスクへの保存のタイミングを禁止さえすれば、容易に感染を遮断、増殖を回避できる。いくらサポートが終えたとしても、WindowsXPを使い続ける需要が存在するという観点を重視すべきだ。

前述のようにユーザはWindowsXPのOSを評価し、XPでしか作動しないアプリケーションを開発、あるいは旧式パソコンの有効活用やシステム構築がされており、簡単には最新のOSに移行できないシチュエーションがそこにある。これらのユーザ層に対して、“PAKの機能とDEPの機能の制御を加えた、更新ファイル不要の永久型セキュリティソフトとして「XPフォーエバー」を開発”した。

ウィルスを撃退する3つの防壁、基本機能として

  • 1.制限的ROM化防壁でウィルスの保存をシャットダウン!
  • 2.CPU標準のアンチウィルス機能DEPを100%解放!
  • 3.リムーバブルメディア上のプログラムを一括制限機能!

ちなみに、マイクロソフト社は、WindowsXPの発売開始より約12年半にも及ぶ長期サポートを終了して以降、ProfessionalとTablet PC Editionに関してはビジネス、開発用製品扱いのため、従前どおり延長サポート、フェーズが提供され、またWindowsXPベースの組み込みシステム向けOSであるWindows XP Embeddedは2016年1月12日まで延長サポート。他ではWindows Embedded Standard 2009は2019年1月8日まで、Windows Embedded POSReady 2009は、2019年4月9日までそれぞれ延長サポートとなった。

YUI Lab.では、XPフォーエバー」の後継商品の開発を計画中である。

2017年 192GB/max対応 RAMDisk「RAMDAプロ(ラムダプロ)Ver.2」の開発。

未だに色褪せない、古くて新しいソフトRAM-DISK。本来、Windowsで使いきれない余ったメモリをディスク装置として使うもの。ただし、OSが高性能化して、登載メモリの全てをOSで使えるようになり、「RAM-DISKは不要となるか…」と思ったが、メモリの大容量化、低価格化はユーザの常識を遥かに超えていた…。

本ソフトの利用者から、時折、連絡が入るのだが、64GBとか、128GBのRAM-DISKを確保して使用している特殊業務なマシン用として、“RAMDAプロ”を活用されているケースが目立つ。印象深いのはICの設計をしている会社が、ICの設計用に利用しているWindowsマシンに128GBのRAM-DISKを確保して、そこにICの設計情報を展開しているという…。パソコン上でICの設計を行い、簡単なIC設計の情報なら数十分、ボリュームの大きいものでは、数時間から数日ほどのコンパイル(定義した設定に従い行う一種の計算処理)がかかるらしい。このようなシチュエーションにおいて、少しでも処理を速く、実行したいためにRAM-DISKを使っているということだった。

OSの高機能化により、ストレージ(ハードディスクやSSD)ではなく、メモリ(RAM)によるハイパワーグレードなモンスターマシンのニーズも少なくないようだ。これらの“要望や余剰メモリを上手く活用したいユーザが、再び注目するRAM-DISKのソフトウェアとして「RAMDAプロ(ラムダプロ)Ver.2」を開発”した。

RAMDisk「RAMDAプロ(ラムダプロ)Ver.2」は、標準的なFAT16/32(容量に応じて自動識別)とNTFS形式に対応し、64bitモードにおいては最大192GB。OS管理メモリを利用。また32bitモードにおいては、OS管理外メモリを使い、最大188GBに対応(OS管理外メモリは機種、ハードウェアに依存)本ソフトの機能は次の通り

SSDブースター Ver.2の最適化を支援する機能は次の通り。

  • ・擬似不揮発化機能(自動バックアップ、リカバリ機能)
  • ・インテリジェント型バックアップ機能
  • ・拡張ショートカット(ジャンクション)機能
  • ・RAM-DISK活用テンプレート機能
  • ※「RAMDAプロ(ラムダプロ)Ver.2」は第28回プロレジ大賞“特別賞を受賞

2017年 トヨタ全国の系列販売店向け業務システム“ai21”対応のセキュリティシステム 「PeopleLogOn Ver.4」を千葉トヨタさまと共同開発。

ウィルスによる不正なプログラムの被害が増大する中、更に不正アクセスによる被害が深刻化してきた。不正アクセスの手法は多岐に亘るもので、あえてその手法について、ここでは控えようかと。名立たる企業、団体が不正アクセスのターゲットとなり情報漏えい、情報改ざんインシデントの被害を被っている今日。毎日、何処かの企業が、団体が狙われている…もちろん、個人も例外ではない。そんな風潮に対して、弊社(電机本舗)としてもストップをかけたい、そんな思いで情報セキュリティの高度化に挑みたい。そんな折に“トヨタネッツ千葉社から連絡があり、弊社のセキュリティソフトの「PeopleLogOn」と「PeopleLock」を活用した自動管理を実現するセキュリティソフトを導入したい”というオファーがあった。

同社はトヨタ本社で開発された業務システム“ai21”を使用して業務管理を展開している。ai21 を導入した“ノートパソコンを社外へ持ち出し、営業ツールとして使用するためには、トヨタ本社が定めたガイドラインに則る必要がある”とのこと。これが開発の条件となった。この条件の詳細についても情報公開できないが、「他社が提供する既存のセキュリティソフトでは、ガイドラインを守れない!」ということだった。

要するに、電波の強さで離席管理するiWビーコンを装備し、オートロック機能と併用して、PCを全自動ワイヤレスでロック/解除を実行する「PeopleLogOn」のソフトと、ウィルスの感染を防壁で遮断すると同時に、内臓ディスクを丸ごと暗号化し、情報の改ざん、漏えいを防ぐセキュリティ管理の統合化を支援をする「PeopleLock」のソフトを融合する、“ストレスフリーのセキュア環境を構築するコンセプトとして共同開発、トヨタネッツ千葉社の業務管理で稼動する全PC用のセキュリティソフト、関連するシステム構築として提供”した。

 

PeopleLogOnはスマホのWiFi電波、USB、ICカード、静脈で離席管理ができる優れもの。ハイスペックなセキュリティ「専用認証ユニット」として、信頼性の高い静脈認証ユニットで実装ユニットはUSB接続型と無線式のBlueTooth接続型のいずれも対応が可能

 

トヨタネッツ千葉社と共同開発した「PeopleLogOn Ver.4」ソフトウェアをベクター社に販売提供し、スマホの電波でパソコンを簡単ロックPeopleLogOn」シリーズとして、第28回プロレジ大賞情報漏えい部門賞を受賞”。

2017年 ファイル消失問題を完全解決!障害対策機能を装備した「Windows10レスキューキットEX」の開発。

2015年7月にマイクロソフト社の新OSとして、Windows10がリリース。Modern UIを搭載したWindows8から方針転換し、デスクトップ型に再統合されたモデルとなった。マイクロソフト社曰く、「新世代のWindows。そして、あらゆるデバイスで包括的に動作する幅広いプラットフォームであることを表現するもので、“Windows10は、Windowsの最後のバージョン”である…」と述べている。またWindows10では、機能改善や新機能の追加といったOSのアップデートが年2回程度の頻度で、Windows Updateを通じて無償提供、継続して更新されていくため、従前のようなOSのメジャーアップデートはなくなることを唱えていた。実際にはメジャーバージョンアップを繰り返し、リリースから2年を経て、本来ならば、さすがに安定化して良いところだが、OSの安定性は一進一退という状況。むしろ事態は悪化している印象さえある。

OSの非互換問題の解決を始め、Windows10のさまざまな問題に対して、従来よりWindows10レスキューキット」を基盤として、その解決策を提案してきた。

Windows10の問題に関連して、開発した主なソフトウェアは次の通り。

  • 「Windows10レスキューキット」、「Windows10レスキューキットVer.2」
  • ・予期せぬ再起動、ブルースクリーンエラー対策ソフト。「BSOD REBOOT STOP(BSOD リブート・ストップ)
  • ・OSを軽くするワンタッチ設定プロ。「Windows10 UpGrade Checker(Windows10 アップデート・チェッカー)
  • ・OSの自動更新をワンタッチで停止/作動する支援ソフト。「Windows10 UpDate STOP!(Windows10 アップデート・ストップ)」
  • ・簡単なガイド(ウィザード)形式でWindows10を軽く、快適化支援ソフト。「Windows10 軽量化設定支援ソフト」など。

そんなある日、メジャーバージョンアップが始まり、更新に失敗して、OSが壊れて起動しなくなるという、Windows10最大の問題が発生した!この問題を解決すべく、“Windows10レスキューキットに強力なバックアップとリカバリ機能を追加、実装し、更に安全装置を強化した「Windows10レスキューキットEX」を開発”した。(最新版のVer.3より、「Windows10レスキューキットEX」と呼称)

「Windows10レスキューキットEX」7つの機能が解決する問題は次の通り。

  • 1.Windows7との非互換で発生する“BSOD DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x133)”を解消。
  • 2.Windows7との非互換で発生する“BSOD BAD_POOL_HEADER(0x19)”発生の可能性があるドライバを検索、レポートし、事前回避。
  • 3.シャットダウンしている時に、外付けディスクを外し、他のPCで書き込みするとファイルが消える問題を解決。
  • 4.F8で起動するセーフモードの復活。ワンタッチでセーフモード起動ができ、OSが起動できない時、セーフモード/スタートアップ設定からメンテナンスを対応。
  • 5.Windows10で起きる問題は“高速スタートアップと節電”関係が多く、初心者向けにこの2つの設定を一括OFFできる機能を実装。
  • 6.ドキュメントプロセッサとして、OSの自動更新に伴う不慮の障害からユーザのデータを保全。(※「PBTM+TM Free版」を標準装備)
  • 7.業務用PCの必需機能として、Windows Proエディションを使用したCBBスイッチを実装。CBBは4ヶ月のフィールドテストを経たOSの更新ファイルだけを当てるスイッチとして提供。
  • ※「Windows10レスキューキットEX」は第27回プロレジ大賞特別賞を受賞”。

Windows10タブレットを活用する上で必須の3つのソフトパッケージをしたWindows10 RescueKit/Tablet Booster(Windows10 レスキューキット/タブレット・ブースター )」も提供している。

「Windows10 レスキューキット/タブレット・ブースター」3つのパッケージソフトは次の通り。

  • ・「Windows10レスキューキットEX
  • ・丸ごとバックアップ「PBTM Pro
  • ・ディスクの清掃メンテナンス「Disk Clean

2018年 Android向け「Smart Phone ほいほい」の開発。

  

携帯電話の普及期だった1997年にAppleマッキントッシュ用として、1998年にはWindows用として開発したメモリ編集ソフト「携帯ほいほい」は、携帯端末の標準バンドルして、NEC、日立、カシオ社で採用され、携帯電話のキャリアでは、アステル東京、DDIポケット通信用ア プリとして、またauのデータ通信カードの標準バンドルにも提供してから20年が過ぎ、携帯電話はスマートフォンという、複合多機能携帯デバイス=スマートデバイスに進化した。もしかしたら、この20年で最も進化したのはこのコンシューマ向けの通信デバイスかも知れない。

小生はスマートデバイスとして、キャリアの異なるスマートフォンを3台、内1台をコミュニケーションアプリによる通信専用として、その使い心地などの品質や通信の状態などをチェックしながら、使い分けているが(※テスト機材は除く)、スマートフォンを使っていると、いつも微妙にストレスを感じる…。うっかりとしていて…カフェで忘れたら?タクシーに忘れたら?地面に落としたら?トイレに落としたら?湯船に落としたら?…と、スマートフォンの利便性、携帯性が高いがゆえに、これほど簡単に置き忘れや盗難による紛失、落下、水没によって故障する、そんな可能性の高い重要機材は他には存在しないのではないか…。

スマホの故障と言えば、ある記事を読んでいたら、寝汗のひどい人が、寝ながら通信していて、気づくとスマホを枕のようにして寝てしまい、朝起きたら、電源が入らない!という故障は、水没した状態と同じらしく、また冬季の寒く冷えきった野外から、暖かい室内への帰宅して、スマホの表面が結露した故障も同様に、水没扱いのようだ。あと注意しないといけない事象では、車中の充電でシガレットを扱い、壊してしまうことが多い。余談だが、自動車のシガレットは公称12Vだが、実際には15Vくらいの高圧ノイズが沢山発している。実際には12Vのバッテリを使い、エンジンでは数万ボルトの高圧スパークを発している。これがバッテリ側に揺り返して、どれだけの高圧パルスが出ているか判らない。きちんとした高圧パルス除去装置を付けていれば問題ないが、これは製造メーカのみぞ知ること。廉価な製品ではどうなっているか想像がつかないので、危険がいっぱいである。

大事な記録や大切な思い出の足跡などの情報をいかに取扱うべきなのか、ちょっと考えてみた。そう、“バックアップはクラウドが便利”だと、わかっているのだが、いかにも大げさ過ぎる…パソコン、記録媒体を有効に使いたい、そんな発想から“パソコンをスマホの母艦にする「Smart Phone ほいほい」を開発”した。

外出先や商談において、何か良いアイディアがひらめいた時に、その場でアイディアを書き留める、記録できるのはメモ帳か、スマホくらいだろう―。そのアイディアはスマホに音声入力でき、そのままパソコンに転送できれば都合が良いのではないか…。こんなシチュエーションを考えてみると、やはりクラウド経由だと操作が多く、面倒だ。また、業務でパソコンを使って仕事をしていて、備忘録のようにスマホへ保存したい時もある…。業務では使いやすいパソコンを使い、常に持ち運び易さで携帯端末としてスマホを持ち歩く。パソコンとスマホの通信間で備忘録、メモ帳、電話番号などの住所録、お気に入りのURLなど、ワンタッチでリンクができ、整理できれば、なお簡単でいい!確かにクラウドで何でもできるようになったが、まだまだセキュリティ面でも万全とは言えない

このようなコンセプトから朝出社した時、あるいは帰宅した時に、パソコンにスマホの充電用ケーブルで接続すれば、ワンタッチでバックアップが完了!これらの処理が特別な操作なくできれば、パソコン×スマートフォン×情報管理のストレスは軽減できるかと。インターネットの笑い話に「お隣さまに電子メールを届けるのに、地球を一周してから届くかもしれない…!?」という一説がある。セキュリティ面や費用を考えたら、冗談じゃない!と。あなたの大事な情報は何処のクラウドに?じゃなく、身近なあなたのパソコンに。

Smart Phone ほいほいの機能は次の通り。

  • 1.高セキュリティの非クラウド型を採用!充電目的で接続するだけで“安心・毎日バックアップ”。
  • 2.PCで集めたメモ、URL、電話番号をワンタッチでスマホに転送!“PCからスマホにToDoを簡単書き込み”。
  • 3.スマホをPC用の音声メモ端末に!“スマホをPC用の音声メモにします”。
  • 4.Android標準の電話帳である「連絡先」、ショートメッセージ管理ソフトである「メッセージ」のバックアップ機能を提供!“住所録・SMSのバックアップに対応
  • 5.PCにバックアップ!スマホ上のファイルを安心して削除!“リモートメンテナンス
  • ※「SmartPhone ほいほい」は第31回Vectorプロレジ大賞特別賞を受賞”。

2018年 Intel社用SSD/EX.ブランド向け「SSD_TURBO_BOOST /SSD Turbo Booster(SSD ターボブースター)」のOEM開発。

パソコンのバリエーションは様々な用途、シーンを想定して、新商品がラインナップされ、特にOSの高機能化によって、HDDの大容量化、SSDを標準装備とするものが登場。またクラウドの整備や次世代通信5Gへの移行などを背景に、娯楽を中心としたコンテンツサービスが充実期を向かえ、益々、ユーザの追求はPCの高速化によるハイグレードモデル、モンスターマシン志向へ進むのかも知れない。そんな時流の中、CFD販売社から連絡があり、「インテル社用のSSDを基盤とする“EX.ブランドを立ち上げたい”そのIntel製SSDに、弊社(電机本舗)が開発した「SSD_TURBO_BOOST(SSD Turbo Booster)」を標準バンドルとして、採用したい。」というオファーだった。既存の「SSD_TURBO_BOOST」をベースとして、SSDに関連する各種研究開発のプロセス、英知を総結集する大幅な改修となる開発だった。(※仕様の詳細は機密事項であり、NDAにより非公開)

弊社が開発した「SSD_TURBO_BOOST」の前身は2009年7月にリリースした、SSD/HDD高速化プチフリ対策「プチフリバスター」、翌年の4月に快速Super Drive「プチフリバスターDuo drive Ver.2」、同年の9月にOS管理外メモリ活用、高速化「プチフリバスターDuo drive Ver.3」を開発し、以降、ほぼ1年ごとにアップグレード、強化版を提供してきた経緯があり、本ソフトウェアはその後継商品Ver.6として、改称したものである。「SSD_TURBO_BOOST(SSD Turbo Booster)」の主な機能は次の通り。

  • 1.余剰メモリを活用し、新次元の高速化を実現。
  • 2.M.2必携、オーバーヒート防止機構を実現。(※2018.6 新機能として採用)
  • 3.快適に、安心してSSDを活用できる必須のファイルチェック機能を実現。
  • 4.SSDを活用できる必須の総合メンテナンス機能を整備。

本ソフトウェアの開発はSSD関連において開発した単体ソフトの成果物を個別に纏める形式で採用し、本体となる「SSD_TURBO_BOOST」に各プログラムをシームレスに連動する形式とした“総合SSD支援ツールソフトとして制作、完成した。このOEM仕様をCFD販売社へ提供し、“CFD IntelR製3DNAND採用SSD 256GB”“512GBのリリースに至っている。また最新モデルでは、ディスク容量の2TB超過に対応した最新Intel製SSD用「SSD_TURBO_BOOST」強化版を提供している。

驚きと共に、意外に思われるかもしれないが、Windowsの内部のディスク装置は“SCSI”(1979年考案: Shugart Associates System Interface)の仕様で、現在も稼動している。このSCSIは、主にApple社のMacintoshで採用された接続仕様であり、Windows系では“IDE規格”として実装されている。IDE仕様と提唱しつつも、内部ではSCSIの命令に従って制御している。小生は規格策定者ではなく、ソフトウェア開発の現場において、実装を任かされているため、“IDEとはどのようなものなのか”と思いつつ、実際のWindows内部の情報を見て観ると、“10バイトSCSIで作動している事実を観ることになった…”。さて、この10バイトSCSIに対応できるディスク容量は2TBバイトまでであり、2TB超過ではWindowsの16バイトSCSI仕様により制御を実現している。Intel系列のSSDは、現時点ではまだ2TB未満であるが、近い将来の計画では2TB以上の仕様をリリースする想定をしている…という。従って、最終的には10バイトSCSI / 16バイトSCSI両対応とすることを上梓(じょうし)した。この系統の考察からディスク装置のポテンシャルは、理論上、約9000TBまでは対応できることになる。

2018年 SSDを最良の状態に「検査&リフレッシュ」する最適化支援ソフト「SSDブースター Ver.2」

SSD[ Solid State Drive (ソリッドステートドライブ) ]は、技術革新によって、性能向上、低価格化が進み、デスクトップパソコンでは高速化を目的にシステムディスクをSSDとして、データ保存用に大容量HDDとの併用が主流となった。モバイル用途のノートPC、携帯性を重視したタブレットPCなどの多くの機種では小型化、省電力化を理由にSSDが採用されるようになってきている。SSDは既存のHDDと比べて、高速で消費電力が低く、発熱も比較的に少ない。また耐衝撃性に優れており、軽量で動作音も発生しない優位性を持っていると言える。ただ、そのSSDにも代表的なウィークポイントに“ECCリフレッシュ”という機能が必要という問題がある。

SSDの問題には、電源が切れた状態で保存したデータの保持時間が短いという欠点がある。HDDは公開情報として50年以上と長大であるのに対して、SSDは使用開始から10年以上としながらも、使っている内に保持時間が短くなり、現在ではJEDEC(半導体技術協会)が定めた規格JESD218A により、クライアント用(一般用途と解釈)では、最低1年間は保持を保障とし、エンタープライズ(データセンターなどの用途と解釈)に至っては、最低3ヶ月間は保持を保障すべしとなっている。要するに最悪3ヶ月、最良1年間しかデータを保持できないと述べているに過ぎない。つまり、電源を切った状態で3ヶ月間放置したら、データは消えるかもしれないという解釈だ。 ECCリフレッシュとは、3ヶ月間あるいは1年間で消えるかもしれないデータを、消える前に書き直して延長するという仕組みが必須ということだ。

SSDを構成するNANDフラッシュメモリのデータ読み込みエラーが起きる前に書き直して、まっさらにする機能だ。簡単に言うと、消えかけているNANDフラッシュメモリを診つけると書き直しをして、データをフルチャージするもの。これをECCリフレッシュという。このECCリフレッシュの構造はブラックボックスとされ、定まった方式があるわけでない。つまり、三者三様、各PC部品メーカで仕様が異なり、装備されていないSSDが存在することも考えうる。またこれはNANDフラッシュメモリを読み取った時、ECC(エラー訂正)処理が発生した場合に、リフレッシュを実行するパッシブ型と、通常使用と並行してディスク装置全体を読み取り、データが消えかけていないか等、適宜調べて、リフレッシュを実行するアクティブ型の2方式が考えられる。

弊社(電机本舗)で経験したのは、SSDを使い始めてから2年目ぐらいを経過した時に、使われていない情報がアーカイブされ、その保存されたはずの文書の内容が、いつの間にか消えている!という現象に遭遇した…。この現象、最初はWindows標準のファイル管理形式であるNTFSの管理情報が損壊したのか!?と思っていたのだが、判を押したように長く触っていない情報のアーカイブが起きる。であれば、アクティブ型のECCリフレッシュがうまく作動していないものだと推測、結論づけできる現象だった。単純に考えて観ると、前述のアクティブ型そのものを実装していないのかも知れない…と。

NANDフラッシュメモリへの書き込みした直後は問題ないのだが、時間が経過するに連れて、情報が消えていく問題が発生することには、どうやら間違いなさそうだ。このような現象による問題、消えゆくデータのエラー訂正機能をもって解決する仕掛けがECCリフレッシュだが、ある程度のタイムラグでデータが消えてもECCが復元してくれるものの、長期間の時間的な問題や何らかの限度を越えるとデータが消滅してしまい、復元ができない状態に陥るようだ。“これらの問題を解決するために「SSDブースター Ver.2」を開発”した。

SSDブースターVer.1に対して、“ECCリフレッシュ励起機能を実装”、制作することにした。SSD上の全ファイルを定期的に読み取る機能を実装するものだ。パッシブ型のECCリフレッシュは、常識的に備えていると仮定している…。SSDのファイルを定期的に読み込む時点で、SSD内部でデータを読み取り、データが消えかけている状態に対して、ECC処理を実行するようにした。このタイミングでリフレッシュが作動するはずだ。定期的にデータを読み込むことにより、SSDが内蔵するパッシブ型のECCリフレッシュ機能を利用して、アクティブ型のECCリフレッシュ機能を実現するものである。さらにデータが消えかけている場合、データの読み取り時間が遅くなる現象が起きる。従って、読み取りが遅いファイルを見つけると明示的にファイルを作り直す機能も実装した。これはパッシブ型のECCリフレッシュを備えていないSSDに場合でもSSDブースターがこの機能を代替できるように盛り込んだ。

また、知らない間にファイルが壊れていた!?など、過去の苦い経験から、壊れているファイルを検出する機能も同時に制作、強化した。不幸にしてファイルが壊れている場合、本ソフトウェアはデータ問題を検出し、ユーザに通知する仕組みである。これらの機能強化で、知らない間にアーカイブの情報は壊れていないだろうし、また壊れた場合はそれを認知できるようになった。本ソフトの改良により、ようやくユーザも安心して、SSDを活用できるようになったと実感する。

SSDブースター Ver.2の最適化を支援する機能は次の通り。

  • 1.【ファイルの破損検出】ファイルのチェック機能。
  • 2.【メモリの荷電リフレッシュ】メモリのリフレッシュ機能。
  • 3.【高速維持】本来のSSDの速度を維持し、寿命を延長する機能。
  • ※「SSDブースター Ver.2」は第29回プロレジ大賞“高速・快速部門賞を受賞”。

発明、開発したソフトウェアおよびその付帯する装置(※2019年4月現在/取扱い商品に限る)

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発明、開発のプロセス、ラボの研究、実験、検証などの記録(※アーカイブ記録)

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