1992年 マッキントッシュ用パソコン通信ソフト「Revolver」の開発。
パソコン通信、いわゆるBBSが普及し始めたが、ソフトが揃っていないマッキントッシュではきちんとした通信ソフトがなかった。この状況に一計を案じて開発したもの。
技術的には2つの機能を実装した。
- 「XIN/XOUT」で培った通信技術を利用。
- BBSはキーボードでの操作が常識であるが、マッキントッシュらしくないという思考。
画面に表示した文字列をマウスでダブルクリックすると、画面上の文字列を意味、解釈をしてキーボード入力する仕掛けとして実装。これでマッキントッシュらしくなる。
次のような具合だ。
- ———BBSのメニュー——-
- 1.書き込みをする
- 2.上の階層に戻る
- 3. ・・・・
ユーザは数字を入力してメニューを選ぶのだが、「Revolver」では「1.書き込みをする」をマウスでダブルクリックすると、文字列から「1」を切り出して、相手に送信するようにした。後から思うにHTMLのリンクをパソコン通信で擬似的に実現したものであった。
このソフトはアスキーログイン編集部からの要望でパッケージソフトとは別に「Macでパソコン通信Revolver」としてソフト添付の書籍としても販売に至っている。
Revolverはバージョンアップを続け、後日、次の機能を実装した。
- 1. FAXの送受信機能。
- 2. Appleが提唱したQuickDraw GXに対応。