2009年 SSD/HDD高速化・プチフリ対策ソフト「プチフリバスター」の開発。
2010年 快速Super Drive「プチフリバスター Duo drive Ver.2 」の開発。
OS管理外メモリ活用・高速化ソフト「プチフリバスター Duo drive Ver.3
2011年 OS管理外メモリ活用・高速化ソフト「プチフリバスター Duo drive Ver.3.1

2008年、台湾のASUS社が超低価格パソコン“Eee PC”を発売して以来、PC部品メーカはSSDを積極的に売り込み、ユーザーへ浸透し、次第に一般的なものになった。SSDはハードディスクと比較して高価なものだが、小容量(低スペック)の仕様を採用した低価格パソコンの出現で、SSDを活用するユーザーが増えたと考えられる。SSDとは、判りやすく表現すると、USBメモリ/SDカードなどのリムーバブルメディアではなく、ハードディスク用のコネクタに接続するものと言える。当初のコンセプトはこのマッチングで良かったのだが、シリーズ展開するに当って、色々と問題が出てきた―。“プチフリ現象”だ!

PCを使っていると、突然画面が動かなくなり、操作機能を受付しなくなってしまうことがある。このような状態を一般的に「フリーズ」と言い、また数秒~数十秒という短い時間で回復し、再び操作ができるようになることもあり、この現象を「プチフリ」と呼んだ。「プチフリ」が発生する原因には大別して、“コントローラ問題とLPM問題”という2種類の問題が存在し、特にコントローラ問題を解決するソフトウェアとして「プチフリバスター」を開発した。

SSDを構成するNANDフラッシュには上書きができない。ブロック(サイズは一般的に512KBの倍数体)という単位で、初期化(消去)してしまうと、1度しか書けなくなる。そう、DVDの書き込みをイメージしてもらえば同じ原理だ。また同じところに上書きしたい場合は、ブロックごとに初期化する必要性が発生する。つまり、同じところに、たったの1バイトを書き込みしたい場合であっても、ブロックサイズの512KBを丸ごと初期化(全て消去)してから書き込むことになってしまう…。このようにSSDは、ハードディスク上をキメ細かにメンテナンスする必要性があるものだ。

具体的には従来のハードディスクは円盤上をヘッドが移動して読み取るために、シークタイムというヘッドの移動時間が発生する。このためデフラグという、メンテナンスを定期的に行わないと速度がどんどん低下する。(※デフラグとはデフラグメンテーションの略称で、ハードディスクドライブ (HDD) がファイルの生成と削除を繰り返すことで、ファイルに占める領域が分断化、断片化される状態をデータの整理、再配置などをすることを言う。)このハードディスクの円盤構造がSSDにはないから、デフラグは有害な処理だ!言わば百害あって一利なし!と喧伝(けんでん)し、SSDに対してはノーメンテナンスで問題ない!とパソコン機器メーカや一部のITジャーナリストらが推奨し、これをマスコミも後押しした。こんな間違った考察が情報として出回ったために、ユーザはこぞってデフラグを避けるようになっていく…。

実際にはハードディスク以上にデフラグが必須である。厳密に示唆すると、NANDフラッシュのブロックの整理に向いたデフラグを行う必要がある。もちろん、それとは別にディスクが断片化すれば、ブロックの整理に掛かる負担が増大し、ますます悪循環に陥る。SSD内部の書き込みはブロックの状況に応じて、最悪128倍以上、遅くなってしまう…。Windowsを使っていて時折、動作が少し(プチ)停止、フリーズする現象はこれが原因である。この現象、“プチフリ問題を解決する「プチフリバスター」を開発”した。プチフリバスターはディスクへ書き込みが起きた時、それをメモリに書き込み、実際にSSDに書き込みが終わっていなくても、処理が先へ進めるようにした配慮した。Windowsおよびアプリは、そのままリアルタイムに処理を進行できるもの。実際のディスクへの書き込みは、プチフリバスターがクッションのような役割を果たして、調整を施しているという特殊な仕組みである。

本ソフトを稀に、メモリをキャッシュにして、ベンチマークのスコアがあたかも伸びているように見せているだけで意味がない、と言う人がいるがこれは大きな誤解で、間違いだ。バイク、そう…モトクロスバイクに例えるのが判りやすい。サスペンションの有無がある2台のバイク、どちらのスピードが速いか?競技場の凸凹に合せて、サスペンションが追従し、タイヤを接地して動力を駆けるから、当然、サスペンションのあるバイクの方が圧倒的に速い!こういう現象を例えて、本ソフトはパソコンSSDの間に組み込まれたサスペンションだと思ってもらえれば良い。

ASUS社のEee PCを開発モデルにしたSSDのプチフリ問題を解決すると、次はCドライブの容量不足の問題が気になった。以前、Eee PC向けにSDカードをハードディスクとして認識する増設キットソフトウェア「f2d」(※開発紹介したもの)を進化させたものの機能強化版として、“SDカードのハードディスク化ソフト「F2Dx1(エフツーディーエックスワン)」を追加実装、開発”した。SDカードでDドライブの増設が可能となったものだが、中身はSDカードだから、かなり速度が遅く…。“この機能に加えてキャッシュソフトを実装し、高速化機能を盛り込んだものが、快速Super Drive「プチフリバスター Duo drive Ver.2 」の開発”だ。

2010年の後期当りから、PC用のメモリが大容量化のスペックへ進み、ついに4GBを越える自体へ発展した!恐らく、従来の使途+映像やゲームコンテンツなど、娯楽サービスのニーズに応えるものかと。当時、Windowsは新旧2つのOS、XPと7であった。管理できるメモリは最大4GB、それ以上は余剰扱いになってしまう…。何故、余剰になれば問題となるのかを説明すると、例えばPCに接続できるメモリスロットが4つあるとして、従来のメモリカード1枚当たりで、その容量が512MBしかなく、メモリカードを4枚接続しても2GBにしかならず、4GBには満たなかった。だが、メモリカードの容量が1枚当たり4GBとか、大容量の8GBが出現、販売され始めた。1枚8GBのメモリカードを接続した場合、メモリカードの最初の0~4GBをOSが認識できるものの、4GB~8GBは全く使われないために、OSに認識されない…こんな状況の問題が表面化する事態になった。

新しく買ったパソコンは64bit OSを入れれば良く、問題は起きないので、64bit OSならば4GBを超過しても認識、適応するという発想だ。しかしながら、過去に購入した32bit OSに安くなったメモリカードを増設しようとすると、簡単に4GBを越えてしまう余剰現象が起きてしまう…。正にこれでは猫に小判!32bit OSに4GBの超過メモリだった。この余剰現象が起きて、余ってしまう領域がOS管理外メモリとなる。この余ったメモリを活用して、PCを高速化できるように開発、バージョンアップしたソフトウェア「プチフリバスター Duo drive Ver.3」を制作した。